トレーディングエッジ入門 | FX/CFD中級者向け書籍

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トレーディングエッジ入門
利益を増やしてドローダウンを減らす方法



エッジを探す


トレードで利益を上げていくためにはエッジを見つけることができるかどうかが重要になってきます。

ここでいうエッジとは統計的優位性のことで、通常であれば、上がるか下がるか50%の確率であるものの、その確率が多少優位に歪むところを言います。

トレーダーがテクニカル分析を行うのはこのエッジを見つけるためです。

「過去の値動きでは、このような形になると上昇する傾向がある」

「この水準を割り込んだら、下落が勢いづく」

いずれも、過去の値動きから、通常よりもその方向に進む可能性が高い状態と考えることができる(エッジがある)と言える状況ということです。

このようなテクニカル面はもちろん、それ以外にも、様々なエッジを探しながら利益を狙っていく必要があります。


PPサイクルとは?


本書ではペイアウトサイクルとペイバックサイクルというものにもフォーカスしている点が興味深いです。

どのようなトレード戦略でもその戦略が適した相場、つまり、利益が上がる相場が続く時期(ペイアウトサイクル)と、トレード戦略が上手く機能しない相場、つまり、損失が出る相場が続く時期(ペイバックサイクル)があります。

シンプルな例を上げると、トレンド相場とトレンドがない相場が該当します。

たとえば、A戦略はトレンド相場で利益を上げるのが得意な戦略だとします。

トレンドが形成されているときは利益が出ます。相場からお金が入ってくる(ペイアウトされる)状態が続きます。

しかし、どこまでも続くトレンドはないので、いずれトレンドが終了します。こうなると戦略がうまく機能せずに、損失が発生し、相場にお金を返すような(ペイバック)状態が続きます。

通常の確率論で考えると、単純に勝率で考えてしまいそうですが、数回連勝した後などは時間の経過に併せ、相場の状況が変わり、負ける可能性が高くなるということが十分に考えられると思います。

簡単に言えば、相場が大きく動いた後に、もみ合い状態が続き、またその均衡が崩れ、方向感が出ていくというように、相場の値動きのタイプが定期的に変わっていくというのはよくあることです。

あの有名な「タートルズ」もトレンドフォローをする際に、大きなトレンドの後には数回トレードを見送るといったルールが使われていたと言われています。

このため、自分のトレード戦略の過去の成績などをチェックし、どのくらいの連勝があるかをチェックし、一定の連勝が続いた後は少し相場を離れてみるといったルールを付け加えると、より効率的にトレードすることができるようになるかもしれません。

あまり実践している人は少ないと思いますが、目の付け所は面白いと思います。


リスク・リワードレシオの重要性


本書ではリスク・リワードレシオ(損益比率)の重要性も強調しています。

リスクリワード比を上げることで勝率が下がっても十分に利益を上げることができることを示し、どのようなところを狙うとリスクリワードレシオが高いトレードをすることができるかを丁寧に説明しています。

単純なものであれば反転を狙って逆張りで入るようなケースが該当します。

次のユーロドルの5分足チャートのようにダブルボトムを形成し始めているときに買いで入るとリスクに対してのリターンが大きいところで仕掛けることができます。

現在の水準が1.1313付近で買い、損切りを直近のサポートである1.131の少し下となる1.1308に入れ、利益確定の最初のターゲットを直近のレジスタンスとなった1.1325付近に入れます。

すると損切りまでの距離が5Pips、利益確定までの水準が12Pipsとリスクリワードレシオが2以上のトレードを行うことができます。

また、1.1325付近で半分を利益確定、半分はストップ注文を±0の水準まで上げるなどしてトレールしながら次のターゲットを狙ってみるといった戦略も考えられると思います。




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