MT5(メタトレーダー5)で標準偏差を設定する方法
MT5の標準偏差の設定方法
MT5で標準偏差(Standard Deviation)を設定する方法を紹介します。
標準偏差は、価格が平均値(移動平均線)からどれくらい散らばっているかを表す、統計学の考え方を用いたテクニカル指標です。
相場のボラティリティを測るのに役立ちます。
MT5ではトレンド系のインジケーターに属し、メインチャート下のサブチャートに表示されます。
標準偏差にはどのような設定があるのかを、ここで確認しておきましょう。
MT5の標準偏差の起動
MT5でチャート上に標準偏差を追加する方法は次の2通りです。
①ナビゲータから起動
MT5の「ナビゲータ」にある「指標」→「トレンド系」を順にクリックし、「トレンド系」内の「Standard Deviation」をダブルクリックまたはチャート上にドラッグ&ドロップします。
②メニューの「挿入」から起動
MT5のメニューの「挿入」から「インディケータ」を選択し、「トレンド系」内の「Standard Deviation」をクリックします。
標準偏差の設定画面での設定
標準偏差を起動すると、設定画面が表示されます。
設定画面の「パラメータ」タブで表示する標準偏差の設定を行い、「OK」をクリックしましょう。
なお、画面右下の「リセット」をクリックすると、設定がデフォルトに戻ります。
「パラメータ」タブでは次の設定を行います。
①期間
標準偏差を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「20」です。
②シフト
標準偏差を表示させる場所を左右にずらせます。
プラスの数値を入力すると右に、マイナスの数値を入力すると左にシフトします。
③種別
標準偏差に用いる移動平均線の種類を次の中から選択します。
デフォルトの種類は「Simple」です。
- ・Simple(単純移動平均線)
- ・Exponential(指数平滑移動平均線)
- ・Smoothed(平滑移動平均線)
- ・Linear Weighted(線形加重移動平均線)
④適用価格
標準偏差を算出する価格を設定します。
デフォルトの価格は「Close」です。
- ・Close:終値
- ・Open:始値
- ・High:高値
- ・Low:安値
- ・Median Price (HL/2):高値と安値の平均
- ・Typical Price (HLC/3):高値、安値、終値の平均
- ・Weighted Close (HLCC/4):高値、安値、終値、終値の平均(終値の比率を2倍)
⑤スタイル
標準偏差の線の色、種類、太さを変更することができます。
「レベル」タブでは、サブチャートの指定した水準に、水平線を表示させることができます。
標準偏差はデフォルトで20と80に水平線が表示される設定となっていますが、①の部分でレベルを選択後、②の部分で編集を選択すると水準を変更できる他、水平線の追加や削除等を行うことも可能です。
また、③の部分で表示する水平線の色、種類、太さを設定することができます。
「スケール」タブでは、サブチャートのスケール(目盛り)の設定を行います。
サブチャートのスケールは次の3つから選択します。
①スケールの継承
チェックを入れて有効にすると、一つ前に設定したインジケーターのスケールを引き継ぎます。
②ラインによるスケール
チェックを入れて有効にすると、スケールパーセントやスケール値を指定することができます。
例えば、スケールパーセントを「50」、スケール値を「0」と指定すると、縦軸の50%の水準にスケール値で指定した0が配置されるよう、スケールが調整されます。
③最小値、最大値の固定
チェックを入れて有効にすると、最小値や最大値を指定して、その範囲を表示することができます。
「表示選択」タブでは、データウィンドウ内に標準偏差の値を表示させるかどうか、標準偏差を全ての時間足に表示させるかどうかを選択できます。
①データウインドウに表示
チェックを入れて有効にすると、標準偏差の値をデータウィンドウ内に表示できます。
デフォルトでは有効になっています。
②すべての時間足
チェックを入れて有効にすると、全ての時間足に標準偏差を表示させることができます。
デフォルトでは有効になっており、チェックを外すと表示させる時間足を選択できるようになります。
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