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機関投資家とは|定義や目的やランキングについて解説


機関投資家とは、個人投資家や企業などの顧客から預かった資金を運用する大口の投資家のことです。

銀行、生命保険、年金基金、投資顧問、信託銀行、投資信託、ヘッジファンドなど、さまざまな投資家を指します。

機関投資家は大量の資金を運用するため、FXの市場に与える影響が大きいことが特徴です。

本記事では、機関投資家の定義や目的、FXに与える影響などについて詳しく解説していきます。

機関投資家とは

機関投資家の定義や代表格などについて詳しく解説します。

  • ・定義
  • ・代表格
  • ・目的・役割

定義

機関投資家とは、一般的に銀行、生命保険、年金基金、投資顧問、信託銀行、投資信託、ヘッジファンドなどが該当し、顧客から預かった大量の資金を運用・管理します。

金融庁のウェブサイトでは適格機関投資家のリストの確認が可能です。

参考:適格機関投資家の届出を金融庁長官に行った者

代表格

機関投資家の代表格として挙げられるのは、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です。

GPIFは、厚生年金保険と国民年金の給付の財源となる年金積立金を国民から預り、管理・運用を行っています。

GPIFの運用額は約200兆円で、世界最大の機関投資家とされています。

目的・役割

機関投資家は、顧客から集めた巨額の資金を債券市場、株式市場、為替市場などのさまざまな市場で運用し、投資収益を最大化することを目的としています。

例えば、GPIFの場合は、国民から年金積立金を預かって運用することにより、将来世代の年金給付を補うことを目的としています。

取引期間としては一般的に、長期運用で取引を行うことが特徴です。

機関投資家ランキング

ここでは、機関投資家の日本と世界におけるランキングを紹介します。

  • ・日本ランキング
  • ・世界ランキング

日本ランキング

日本の機関投資家のランキングは以下の通りです。

  • 第1位 三井住友トラストグループ株式会社 $905,393(約136兆円)
  • 第2位 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ $788,261(約118兆円)
  • 第3位 日本生命保険相互会社 $594,127(約89兆円)
  • 第4位 野村アセットマネジメント株式会社 $529,430(約79兆円)
  • 第5位 第一生命ホールディングス株式会社 $461,161(約69兆円)

三井住友トラストグループ株式会社が、国内トップとなっています。

※米ドルの単位:100万ドル
※調査会社 WTW(ウイリス・タワーズ・ワトソン)2024年10月公開
※為替レート 米ドル/円=150円

世界ランキング

世界の機関投資家ランキングは以下の通りです。

  • 第1位 BlackRock(ブラックロック) $10,008,995(約1,501兆円)
  • 第2位 Vanguard Group(バンガード・グループ) $8,593,307(約1,288兆円)
  • 第3位 Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ) $4,581,980(約687兆円)
  • 第4位 State Street Global(ステート・ストリート・グローバル) $4,127,817(約619兆円)
  • 第5位 J.P. Morgan Chase(JPモルガン・チェース) $3,422,000(約513兆円)

世界ランキングトップ5は全て米国の企業となっています

※米ドルの単位:100万ドル
※調査会社 WTW(ウイリス・タワーズ・ワトソン)2024年10月公開
※為替レート 米ドル/円=150円

機関投資家に関するQ&A

機関投資家に関して、よく見られる疑問点は以下のようなものです。

  • ・機関投資家がFX市場に与える影響は何ですか?
  • ・機関投資家とヘッジファンドの違いは何ですか?

機関投資家がFX市場に与える影響は何ですか?

機関投資家は、運用資産の規模が大きく、取引1回当たりの売買金額も大きいため、FX市場に与える影響が大きいことが特徴です。

機関投資家の売買規模にもよりますが、時にトレンドが生まれるきっかけとなることもあります。

また、機関投資家の中でも投機筋は、仕掛け的な売買を行い、個人投資家のポジションを狙うこともあります。

個人投資家のポジションが買いまたは売りに偏っている場合は、そのような仕掛けに注意が必要です。

機関投資家とヘッジファンドの違いは何ですか?

ヘッジファンドは、機関投資家の種類の1つです。

ヘッジファンドとは私募ファンドのことで、投資信託(公募ファンド)とは対極の存在です。

投資家を広く公募しない私募形式をとり、短期的な売買で高い収益を狙った運用を行います。

一般投資家向けではなく、プロ向けのファンドであり、富裕層やその他の機関投資家がヘッジファンドに投資しています。

ヘッジファンドの投資対象としては、FX・株式・債券・投資信託から不動産、コモディティ投資など幅広いことが特徴です。

【まとめ】機関投資家とは|定義や目的やランキングについて解説

機関投資家とは、個人投資家や企業などの顧客から預かった資金を運用する大口の投資家のことで、銀行、生命保険、年金基金、投資顧問、信託銀行、投資信託、ヘッジファンドなどが該当します。

中でも日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は世界最大の機関投資家として知られています。

機関投資家は大量の資金を運用しており、FX市場に与える影響が大きく、時にトレンドが生まれるきっかけを作ることもあります。

機関投資家の動向に注目しておくことは、FX取引をする上で重要だと言えます。


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