プロサイクリスト與那嶺恵理選手が語る「海外で迎える年越し」

プロサイクリスト與那嶺恵理選手が語る「海外で迎える年越し」
トレーダーの皆様、こんにちは!
OANDA JAPAN プロ契約ロードレーサーの與那嶺恵理です。


あけましておめでとうございます!!
こうして無事に年越しを迎えることができただけで、ホッとする2020年だったのは私だけでしょうか。
コロナで世界的にニューノーマルな世の中になった2020年、皆さんはどのようにお過ごしでしたか?
日本国内ですら移動も制限され、実家や田舎に帰省せずに、お住まいの場所で過ごされた方も多かったのではないでしょうか。

私はというと、今年は2月末から始まるレースシーズン前の乗り込み(身体作り)を行うために、天気が良いスペインに来ており、そこで年越しを迎えました。
思い返せば、昨年も年越しはオランダの自宅でしたが、年明け早々スペインへ飛び、トレーニングキャンプを始めていました。
その前は2年連続、真夏のオーストラリアでクリスマス、年越しと1月中旬からのシーズンイン。
唯一、2016年のお正月だけ、海外でトレーニング中のクラッシュによって緊急帰国して、予期せず日本で顔面を大怪我したまま年を越した思い出があります。

残念ながら、アスリートという職業柄、暦上のカレンダーではなく、レースカレンダーに即したオンとオフを過ごすため、シーズン初戦から逆算すると、お正月はいつもトレーニングして、食べて、寝る、というシンプルな生活を始める時期にしています。
というわけで、こうしてスーツケースとバイクだけを持って、暖かい場所、太陽を求めて、トレーニング合宿に向かっています。


いつ日本で、日本らしいお正月を過ごしたかなあと考えても思い出せないくらいです。こういう年末年始の過ごし方を始めた頃は、年越しそばや美味しいお節、家族との時間、新年のご挨拶、初詣、などなどいわゆる儀式的な年越しから新年の行事も恋しかったですが、今では私のニューノーマルです。

というのも、アスリートにとって、レースという結果を出すべきところ、目標に向かって、準備が全てだからです。
今年もシーズン初戦、目標レース、オリンピック前後のレース、ヨーロッパー日本の移動、ピーキング、全てを鑑みてほぼ全ての詳細スケジュールをシーズン終了の9月末の世界選手権まで組まれています。
その中で1日、1週間、1ヶ月、1年のプランを常に組み立て、そしてプラン通りに行く(行った)ことと、行かなかったことを、日々精査して修正していかなければなりません。
もちろん上手くいくこともあれば、上手くいかないこともあり、上手くいけば再現性を追求し、上手くいかなければすぐに対処する、Plan Do Seeのサイクルをリピートするのはアスリートでも、アスリートだからこそ、求められます。
そこが簡単にいかないから、難しいことでもあり、面白いところでもあるのが、この仕事です。

ところ変われば、職業が変われば、国が変われば、常識が変わります。そして、2020年のコロナによって、ニューノーマルな世界に変わりました。
2021年もおそらく引き続き、一進一退のコロナによる不確定な社会が続くことでしょう。

だからこそ、変わらないことの良さもあり、変わってしまった世界を受け入れる柔軟性と自分で自分をより良く変えることへの強さを持とう!と改めて心に留めて、2021年をコロナに振り回されず、自分自身でよりよくしていきたいと新たな気持ちで始めていきたいと思っています。

皆さんの2021年も、健康第一、より良き1年を過ごせますよう、お祈りしております。


全てを力に変えて
OANDA JAPAN プロ契約アスリート
與那嶺 恵理

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