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嫌気

嫌気(いやけ)とは、金融市場において投資家が特定の材料や状況に対してネガティブな感情を抱き、売りに転じる心理的な反応を指します。

嫌気が生じる典型的な流れは、悪材料の出現や思惑とのズレをきっかけに投資家が先行きを不安視し、保有資産を売却して資金を引き揚げることで、相場の流れが変化するというものです。

嫌気が強まると特定の銘柄や資産だけでなく、場合によっては市場全体の売り圧力が高まり、買い手が限られることで流動性が低下し、値動きが荒くなることがあります。

嫌気の高まりはニュースや経済指標、政策発表がきっかけとなることが多いため、市場参加者の注目を集めます。

ただし、嫌気が生じたと感じても、市場心理は変化が速いため、他の指標・材料と併せて総合的に捉えることがポイントと言えます。

関連用語には、嫌気の対義語として投資家の心理が前向きになる「好感」や、そのきっかけとなる「好材料」、また嫌気の原因となりやすい「材料出尽くし」などがあります。


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