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分配金

分配金とは、投資信託が収益の一部、または元本の一部を投資家へ払い出す金額のことです。

2000年代に毎月分配型ファンドが普及し、安定した受取ニーズから注目度が上昇しました。

その後、元本取り崩しが問題視されるようになり、金融庁が説明強化を求める動きが進みました。

分配金は配当収入や売買益、利子などの運用成果、あるいは元本を原資として支払われます。

分配金の支払い後はその分だけ基準価額が下落し、価格のみの指数と乖離する場合があります。

また、高頻度の分配は基準価額の推移を把握しづらく、トータルリターンが重要とされます。

金融庁は分配金を「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」に分けており、税金の扱いが異なる点が特徴です。

前者は運用で得た利益から支払われる分配金で課税対象となり、後者は元本の払い戻し(取り崩し)として扱われるため通常は非課税となります。

分配金は投資信託ごとに方針が異なるため、どの収益をどの程度払い出すかは各ファンドの運用方針によって決まります。

市場環境によっては特別分配金の比率が高まるほか、高い分配を維持しようとすると収益が不安定になりやすい点が課題とされます。


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