リクイディティ
リクイディティとは、市場で資産を速やかに売買できるかを示す概念です。
FX市場では、通貨ペアの売買がどれだけスムーズに成立するかを示し、取引量や注文状況などによって左右されます。
リクイディティの概念は、もともと金融市場の健全性を測るため銀行・証券市場で使われてきた用語です。
電子取引の普及によりFX市場の取引回数が急増し、各時間帯での流動性差が明確に観測されるようになりました。
リクイディティは取引量・注文の厚み・スプレッド・約定スピードの要素で評価されます。
FXでは参加者が多いほどスプレッドが狭く、価格変動が滑らかになりやすいです。
リクイディティが高い時間帯ではスプレッドが縮小し、価格の急変が起きにくい一方、リクイディティが低い時期は小口でもレートが動きやすく、不規則な変動が発生しやすいとされています。
関連用語に、売値と買値の差でリクイディティの指標になる「スプレッド」、リクイディティが低く注文が少ない状態「薄商い」などがあります。