APEC(アジア太平洋経済協力)とは|加盟国・目的・主な議題などをわかりやすく解説
APEC(アジア太平洋経済協力)とは、日本や米国、中国、豪州、インドネシアなど、アジア太平洋地域の21の国と地域(経済体)が参加する地域協力の枠組みです(2026年4月現在)。
貿易や投資の自由化・円滑化を通じて、経済成長の促進や地域の持続的な発展を目指しています。
本記事では、APECの概要や目的、設立背景などをわかりやすく解説します。
目次
- 1.APEC(アジア太平洋経済協力)とは
- 2.APEC(アジア太平洋経済協力)の主な特徴
- 3.APEC(アジア太平洋経済協力)の主な会議
- 4.APEC(アジア太平洋経済協力)に関するQ&A
- 5.【まとめ】APEC(アジア太平洋経済協力)とは|加盟国・目的・主な議題などをわかりやすく解説
APEC(アジア太平洋経済協力)とは
APEC(アジア太平洋経済協力)の設立背景や目的、加盟国・地域について解説します。
- ・APEC設立の背景・目的
- ・APECの加盟国・地域
APEC設立の背景・目的
APECは、アジア太平洋地域における経済成長の進展と、貿易・投資の自由化を通じた地域的な連携強化を目的として設立された地域協力の枠組みです。
正式名称は英語で「Asia Pacific Economic Cooperation」で、日本語では「アジア太平洋経済協力」と表記されます。
1989年に設立され、アジア太平洋地域の広範なネットワークを形成しています。
設立の背景には、1980年代後半にアジア太平洋地域において経済的な結びつきが急速に強まったことがあります。
このような変化を受け、貿易や投資の円滑化を通じて域内の協力を進める枠組みとしてAPECが創設されました。
加盟する国・地域は協力を通じて貿易・投資の自由化と円滑化を推進し、地域全体の持続的な経済成長と繁栄の実現を目指しています。
APECの加盟国・地域
APECは、日本や米国、中国、豪州など、アジア太平洋地域を中心とした21の国・地域(経済体)で構成されています。
1989年の発足当初は12の経済体でスタートし、その後段階的に拡大しました。
| 加盟時期 | 加盟経済体 |
| 1989年 | インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、韓国、ニュージーランド、豪州、カナダ、米国、日本 |
| 1991年 | 中国、香港、台湾 ※香港は「ホンコン・チャイナ」、台湾は 「チャイニーズ・タイペイ」の名称で参加 |
| 1993年 | メキシコ、パプアニューギニア |
| 1994年 | チリ |
| 1998年 | ロシア、ベトナム、ペルー |
※2026年4月現在
APEC(アジア太平洋経済協力)の主な特徴
ここでは、APEC(アジア太平洋経済協力)を特徴づける独自の運営方式と、民間との強力な連携体制について解説します。
- ・非拘束的な枠組み
- ・コンセンサス方式
- ・ABAC(APECビジネス諮問委員会)
非拘束的な枠組み
APECの決定事項には、欧州連合(EU)のような法的拘束力はありません。
各経済体は、自国・自地域の経済状況や優先順位に応じて、自主的に目標達成に向けた取り組みを進めます。
コンセンサス方式
APECでは投票による多数決ではなく、全ての参加経済体の合意(コンセンサス)によって意思決定が行われます。
発展段階の異なる多様な経済体が共存しているため、対立を避けながら合意形成を図る仕組みとしてこの方式が採用されています。
ABAC(APECビジネス諮問委員会)
ABAC(APECビジネス諮問委員会)は、APECに参加する経済体の各首脳が任命したビジネスリーダーで構成される民間諮問機関です。
日本の事務局は経団連が担っています。
ABACはAPECと連携し、毎年APEC首脳に対して提言書を提出するなど、民間の視点から政策提言を行っています。
APEC(アジア太平洋経済協力)の主な会議
APEC(アジア太平洋経済協力)では、政策決定や調整のために複数のレベルの会議が開催されています。
主なものは以下の3つです。
- ・首脳会議
- ・閣僚会議
- ・高級実務者会合
首脳会議
APECの最高レベルの会議で、各経済体の首脳(大統領・首相など)が参加します。
原則として年1回開催され、地域経済の大きな方向性や共同メッセージが示される重要な場です。
また、地域経済の方向性や優先課題を首脳レベルで確認・共有する場ともなっています。
閣僚会議
外務大臣や貿易担当大臣などが参加し、首脳会議に向けた政策調整や具体的な経済協力について協議を行います。
通常は年1回開催されます。
首脳会議に向けて、主要な論点や実務的な内容を事前に調整する役割を担っています。
高級実務者会合
各経済体の高級実務者が参加し、閣僚会議の下でAPECの活動全体の調整を担う実務レベルの中核的な会合です。
政策実施の継続的な調整や、各種作業部会との連携・調整を担っています。
また、首脳会議および閣僚会議に向けた準備や調整も行います。
APEC(アジア太平洋経済協力)に関するQ&A
APEC(アジア太平洋経済協力)に関するよくある質問は、以下の通りです。
- ・APECの読み方は何ですか?
- ・APECの事務局はどこですか?
- ・APECはいつ開催されますか?
APECの読み方は何ですか?
APECは一般的に「エイペック」と呼ばれています。
英語表記「Asia Pacific Economic Cooperation」の頭文字を取った略称で、日本語では「アジア太平洋経済協力」と訳されます。
APECの事務局はどこですか?
APECの実務を支える拠点として、シンガポールに事務局が設置されています。
事務局は会議運営の支援や情報共有、各種調整などを行い、APEC全体の運営を担っています。
APECはいつ開催されますか?
APECは年間を通じて複数の会合が開催されています。
最も注目される「首脳会議」は原則として年1回、例年11月頃に開催されます。
1年間の議論の集大成として、各経済体の首脳が一堂に会する重要な場となっています。
【まとめ】APECとは|加盟国・目的・主な議題などをわかりやすく解説
APEC(アジア太平洋経済協力)は、アジア太平洋地域の21の国・地域(経済体)で構成される地域協力の枠組みです(2026年4月現在)。
加盟経済体は貿易や投資の自由化・円滑化を進めるとともに、経済成長の促進や地域経済の連携強化を目指して協力しています。
共通の目標に向けた経済協力を通じて各経済体の結びつきを強めることで、アジア太平洋地域の持続的な成長と繁栄に貢献しています。
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