中国株サマリー(20日)

市場概況
小幅続落、利益確定売りが重し 観光株やバッテリー素材株安い

 20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.09%安の3367.03ポイントだった。深セン成分指数は0.37%安の11717.26ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1386億8500万元だった。

 上海総合指数はほぼ終日マイナス圏で推移した。後場に入って徐々に下げ幅を縮小したが、小幅安でこの日の取引を終えた。中国政府による消費刺激策などへの期待は根強いものの、指数は約9カ月半ぶり高値水準とあって、利益確定の売りが広がった。また、欧米の金融引き締めに対する警戒感も相場の重しとなった。セクター別では、観光・ホテルとバッテリー素材が全面安となったほか、風力・太陽光発電設備なども売られた。半面、ゲームや文化・メディア、インターネットサービスなどが買われた。

 A株市場では、中青旅控股(600138)や中国旅遊集団中免(601888)などが利益確定売りに押されたほか、支配株主が一部保有株の売却を計画していると明らかにした万達電影(002739)も安かった。国軒高科(002074)や杭州海康威視数字技術(002415)の下落も目立った。半面、完美世界(002624)や科大訊飛(002230)が買われたほか、中国鉄建(601186)や中国中鉄(601390)も高かった。

 上海B株指数は0.21%安の295.40ポイント、深センB株指数は0.12%安の1172.07ポイント。
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