ロンドン為替見通し=英雇用指標や欧景況指標をにらんだ動き

市場見通し
 ロンドンタイムは、序盤にILO方式の12-2月失業率や、3月雇用統計など、英雇用指標が発表となる。労働需給逼迫を受けた賃金動向が物価上昇圧力につながる環境にあるため、明日19日の消費者物価指数(CPI)ほか3月のインフレ指標とともに、英金融政策の行方を見定める上で注目材料となる。

 4月独・ユーロ圏ZEW景況感調査(期待指数)も、注目度の高い週末発表のユーロ圏や域内各国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の関連指標として内容を注視したい。ZEWの予想はドイツの数値が+15.3前後と、前回の+13.0から改善すると見込まれている。ただ、より注目度の高いPMIの予想は総じてサービス部門が弱含み、製造業が強含みと、見方が交錯している。本日のZEWの強弱だけで為替が明確なトレンドを形成するまでには至らないだろう。本日の景況指標の結果が為替の上下に直接つながらない場合もあるが、先行指標として内容は見定めておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:14日NY序盤の戻り1.1036ドル。
・ポンドドル:13日安値1.2479ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:19日NYカットオプションが観測される節目1.0850ドル。
・ポンドドル:3日安値1.2275ドル。
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