中国株サマリー(27日)

市場概況
7日ぶり反発、買い戻し広がる 造船株と保険株が全面高

 27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日ぶりに反発。終値は前日比0.67%高の3285.88ポイントだった。深セン成分指数は0.28%高の11217.00ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆448億7300万元だった。

 上海総合指数は小安く始まったものの、その後はプラス圏で推移した。米ファースト・リパブリック・バンクの経営不安の再燃を受けて米金融システム不安への警戒感から売りが先行したが、指数は前日まで6日続落し、3月30日以来の安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。ただ、米国内総生産(GDP)速報値の発表などを前に様子見ムードも強まり、上値は重かった。セクター別では、造船と保険が全面高となったほか、医薬品販売や漢方薬、製薬など医薬関連が高かった。半面、ゲームや文化・メディア、インターネットサービスなどが売られた。

 A株市場では、中国平安保険(601318)がストップ高を付けたほか、新華人寿保険(601336)や中国太平洋保険(601601)、中国人寿保険(601628)も高かった。啓明星辰信息技術集団(002439)や雲南白薬集団(000538)などの上昇も目立った。半面、曙光信息産業(603019)や富士康工業互聯網(601138)、奥飛娯楽(002292)、巨人網絡集団(002558)などが大きく下げた。

 上海B株指数は0.02%高の292.37ポイント、深センB株指数は0.08%安の1166.60ポイント。
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