株式明日の戦略-後場に切り返して4日続伸、まだまだ上値を追えるか

市場見通し
 30日の日経平均は4日続伸。終値は94円高の31328円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり574/値下がり1197。証券会社が投資判断を引き上げた神戸鋼が5.7%高。濃淡はあったが半導体株が強く、ソシオネクスト、アドバンテスト、SCREENなどが買いを集めた。「スーパーマリオ」の新作映画が国内でも好調な出足となったことが伝わった任天堂が上昇。好材料のあった銘柄に短期資金が集中しており、自己株取得を発表した元旦ビューティ工業や、中間配当の実施などを発表したフジ日本精糖がストップ高まで買い進まれた。

 半面、ソフトバンクG、NTT、日本郵政などが下落。半導体株は強く買われたものもあったが、レーザーテック、東京エレクトロン、信越化学など下落銘柄も多かった。SOMPO、第一生命など保険株が全般軟調。タマホーム、東武住販、TONEなど5月決算銘柄が、権利落ちの影響もあって大幅な下落となった。

 日経平均は4日続伸。前場では買い手不在の感が強かったが、結構な銘柄が売られていた割には、前引け時点で114円安(31119円)と常識的な下げにとどまっていた。今は高値警戒感はあっても、恐怖に駆られて売りを出すという投資行動を取る主体は少ない。そのため、下値の堅さを確認できたり、ちょっとした好材料(きょうであれば後場の円安)が出てくるようなら、改めての買いが入ってくる。

 きょうも、終わってみれば売りから入るリスクが強く印象づけられた1日となった。休場明けの米国株は、債務上限問題でバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が基本合意に至ったことを好感した買いが入ると思われる。日本株はそのことを織り込んでいる分、米国株が上昇しても反応が限られる可能性があるが、その場合でも大きく崩れる展開は想定しづらい。あすは5月最終日となるが、5月の日経平均はここまで約2471円(4月末比+8.6%)上昇している。まれにみる上昇月となっているだけに、あすもプラスで終えて、良い流れを崩すことなく6月に引き継ぐ展開に期待したい。

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