市場概況
(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.10円(7日15時時点比△0.93円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.88円(△1.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0698ドル(△0.0014ドル)
FTSE100種総合株価指数:7624.34(前営業日比▲3.76)
ドイツ株式指数(DAX):15960.56(▲31.88)
10年物英国債利回り:4.251%(△0.044%)
10年物独国債利回り:2.456%(△0.084%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月スイス失業率 1.9% 2.0%
4月独鉱工業生産
前月比 0.3% ▲2.1%・改
前年比 1.6% 2.3%・改
4月仏貿易収支 97.10億ユーロの赤字 83.93億ユーロの赤字・改
4月仏経常収支 1億ユーロの赤字 3億ユーロの黒字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・カナダドルは堅調だった。対米ドルでは一時1.3322カナダドル、対円では104.87円まで値を上げた。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の4.50%から4.75%に引き上げることを決めたと発表。市場では金利据え置きを予想する向きが多かっただけに、カナダドル買いで反応した。
なお、声明では今後の政策運営について「コアインフレの動向と物価見通しを引き続き評価する」との見解を示したほか、「超過需要やインフレ期待、賃金の伸び、企業の価格戦略が物価目標の達成に整合的かどうかをとりわけ慎重に見極める」と指摘した。
・ドル円は底堅い動き。NY勢参入直後は全般ドル売りが優勢となり、前日の安値139.10円を下抜けて一時139.03円まで値を下げた。ただ、139.00円に観測されているオプション絡みの買いが入ると持ち直した。カナダドル円中心にクロス円が上昇した影響も受けて前日の高値139.99円や節目の140.00円を上抜けた。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、2時過ぎに一時140.23円まで上値を伸ばした。
なお、米10年債利回りは3.79%台まで大幅に上昇した。前日の豪準備銀行(RBA)に続き、BOCのサプライズ利上げを受けて、米金融引き締めの長期化観測が高まった。市場では「利上げサイクルがまだ終わっていないことを思い起こさせるものだった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは上値が重かった。欧州市場序盤に一時1.0668ドルまで売られたものの、前日の安値1.0667ドルの下抜けに失敗すると一転ショートカバーが優勢となった。WTI原油先物価格の上昇を背景に対資源国通貨中心にドル安が進んだ影響も受けて、一時1.0740ドルと日通し高値を更新した。
ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.0691ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は堅調。ドル円の持ち直しやカナダドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となり、2時過ぎに一時149.95円と本日高値を更新した。
・トルコリラは急落。対円で一時5.96円、対ドルで23.27リラと史上最安値を更新した。市場では「新政権がコスト負担の大きいリラ買い・ドル売り介入を断念するとの兆候がある」との声が聞かれ、リラ売りを誘った。
・ロンドン株式相場は小反落。新規材料難から前日終値を挟んだもみ合いの展開となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、原油先物相場の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は反落。新規材料難から前日終値を挟んで一進一退の動きとなった。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを前に方向感が出にくい面もあった。個別ではハノーバー再保険(3.52%安)やシムライズ(3.05%安)、ザランド(2.67%安)などの下げが目立った。半面、インフィニオン・テクノロジーズ(3.04%高)やコメルツ銀行(2.16%高)などは上げた。
・欧州債券相場は下落。BOCが3会合ぶりに利上げを決めたことで、ECBの金融引き締めを見込んだ売りが出た。
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ドル・円相場:1ドル=140.10円(7日15時時点比△0.93円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.88円(△1.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0698ドル(△0.0014ドル)
FTSE100種総合株価指数:7624.34(前営業日比▲3.76)
ドイツ株式指数(DAX):15960.56(▲31.88)
10年物英国債利回り:4.251%(△0.044%)
10年物独国債利回り:2.456%(△0.084%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月スイス失業率 1.9% 2.0%
4月独鉱工業生産
前月比 0.3% ▲2.1%・改
前年比 1.6% 2.3%・改
4月仏貿易収支 97.10億ユーロの赤字 83.93億ユーロの赤字・改
4月仏経常収支 1億ユーロの赤字 3億ユーロの黒字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・カナダドルは堅調だった。対米ドルでは一時1.3322カナダドル、対円では104.87円まで値を上げた。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の4.50%から4.75%に引き上げることを決めたと発表。市場では金利据え置きを予想する向きが多かっただけに、カナダドル買いで反応した。
なお、声明では今後の政策運営について「コアインフレの動向と物価見通しを引き続き評価する」との見解を示したほか、「超過需要やインフレ期待、賃金の伸び、企業の価格戦略が物価目標の達成に整合的かどうかをとりわけ慎重に見極める」と指摘した。
・ドル円は底堅い動き。NY勢参入直後は全般ドル売りが優勢となり、前日の安値139.10円を下抜けて一時139.03円まで値を下げた。ただ、139.00円に観測されているオプション絡みの買いが入ると持ち直した。カナダドル円中心にクロス円が上昇した影響も受けて前日の高値139.99円や節目の140.00円を上抜けた。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、2時過ぎに一時140.23円まで上値を伸ばした。
なお、米10年債利回りは3.79%台まで大幅に上昇した。前日の豪準備銀行(RBA)に続き、BOCのサプライズ利上げを受けて、米金融引き締めの長期化観測が高まった。市場では「利上げサイクルがまだ終わっていないことを思い起こさせるものだった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは上値が重かった。欧州市場序盤に一時1.0668ドルまで売られたものの、前日の安値1.0667ドルの下抜けに失敗すると一転ショートカバーが優勢となった。WTI原油先物価格の上昇を背景に対資源国通貨中心にドル安が進んだ影響も受けて、一時1.0740ドルと日通し高値を更新した。
ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.0691ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は堅調。ドル円の持ち直しやカナダドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となり、2時過ぎに一時149.95円と本日高値を更新した。
・トルコリラは急落。対円で一時5.96円、対ドルで23.27リラと史上最安値を更新した。市場では「新政権がコスト負担の大きいリラ買い・ドル売り介入を断念するとの兆候がある」との声が聞かれ、リラ売りを誘った。
・ロンドン株式相場は小反落。新規材料難から前日終値を挟んだもみ合いの展開となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、原油先物相場の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は反落。新規材料難から前日終値を挟んで一進一退の動きとなった。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを前に方向感が出にくい面もあった。個別ではハノーバー再保険(3.52%安)やシムライズ(3.05%安)、ザランド(2.67%安)などの下げが目立った。半面、インフィニオン・テクノロジーズ(3.04%高)やコメルツ銀行(2.16%高)などは上げた。
・欧州債券相場は下落。BOCが3会合ぶりに利上げを決めたことで、ECBの金融引き締めを見込んだ売りが出た。
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DZH Finacial Research
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