米国の主要株価指数見通し(CFD)「上昇基調は変わらず。買いのタイミングを見極めていきたい」(2023年6月12日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年6月9日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33854.4(+53.0)<+0.16%>
    US100(米国100株価指数):14549.6(+45.4)<+0.31%>
    US500(米国500株価指数):4301.4(+6.8)<+0.16%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

6月9日の米国株は、米国の利上げ観測後退の影響で、市場に安心感が広がり全体的に続伸となりました。
ただ、高値を試してから反落して引けているため、短期的には調整局面とも考えられます。

個別株では、新しく開発した充電規格を、フォード・モーターやゼネラル・モーターズが導入すると発表したテスラは4.06%上昇し、2021年1月以来最長の連騰となっています。

ソフトウエア会社アドビは3.41%高。
ウェルズ・ファーゴ(米国の大手金融機関)は、アドビが生成人工知能(AI)から恩恵を受ける可能性が高いとし、投資判断を「オーバーウェート」に引き上げました。

動画配信サービス大手のネットフリックスは2.6%高。パスワード共有への対応が奏功し、契約者数が急増したことが好感されたと見られます。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

34,000ドル到達へのトライとして、6月8日(木)の高値を一時ブレイクしたものの反落し、上ヒゲを伸ばす形で33,850ドル付近で先週は引けました。
平均足は陽連中で上昇トレンドといえますが、陽転してから上下にヒゲを伸ばしている点に注目。
平均足はトレンドが明確なときには、トレンド方向にのみヒゲが伸びます(今の場合は上ヒゲのみ)。
現在はまだそこまで上昇圧力が強いとはいえないでしょう。
まずは目先の34,000ドルを再度試していくかに注目です。

<1時間足チャート分析>

直近は高値が切り下がり、安値が切り上がるペナントの形になっており、上下どちらかにブレイクするかがポイントになりそうです。
この時間軸の平均足はずっと陽線で推移しているため、上方向へのブレイク狙いが本線と考えられます。
すぐ下の長期レジスタンスラインがサポートになる場合は、押し目買いを狙う手もあります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

4月より平均足がずっと陽線なので、基本は買い目線です。
安いところを拾っていく場合は、直近の上昇波動に引かれたフィボナッチの23.6%、38.2%、50.0%、61.8%といった水準での反転を狙います。
ここ最近で、3回高値となっている水準からの反転売りも考えられますが、長期のトレンドに逆らう売買のため早めの決済が必要です。

<1時間足チャート分析>

日足同様、基本的な目線は上ですが、反落の勢いが強く、少し上に長期のレジスタンスラインもあるため、買いで入るタイミングは慎重な判断が求められそうです。
平均足が陰転し、さらに陽転するくらいまで引きつけることで、結果的に早仕掛けを防ぐことができる可能性があります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値更新から反落、上ヒゲを伸ばして先週は引けました。
大局は高値と安値を切り上げつつ、平均足も陽線なので買い狙いができそうですが、高値掴みを避けるためにもある程度引きつけてから入っていきたいところです。
ひとつ前の高値である、4,240ポイント付近での押し目買いも狙えそうです。

<1時間足チャート分析>

先週金曜は乱高下を繰り返しましたが、日足同様買い目線が優勢です。
4,300ポイント付近に複数ある中期のレジスタンスラインでの反発を狙って、買いを入れていく戦略が考えられます。
ただ、日足で見ると高値付近に位置しているため、大規模な反転に巻き込まれる可能性も警戒しておきましょう。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年6月12日8時40分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
1位は米国株価指数のUS2000(ラッセル2000)で、前週比の騰落率は+1.80%、値幅は+32.97です。
その他の米国主要株価指数では、US500が4位、US30が5位、US100が7位にランクイン。
US500とUS30はプラス推移、US100はマイナス推移となっています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年6月12日8時50分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
全体として売り越しは変わりませんが、ショートが減少、ロングが増加したことにより、トータルの売りは減少しました。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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