株式明日の戦略-前日の上げ分を打ち消す大幅安、半導体株が相場をかく乱

市場見通し
 20日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は405円安の32490円。

 東証プライムの売買代金は概算で2兆9600億円。業種別では鉱業、鉄鋼、不動産などが上昇している一方、精密機器、電気機器、機械などが下落している。上方修正と増配を発表したクロスプラスが買いを集めてストップ高比例配分。半面、第三者割当増資や新株予約権の発行を発表したヘリオスが大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり497/値下がり1264。市況関連の一角には買いが入っており、INPEXが連日で年初来高値を更新。日本製鉄、JFEHD、神戸鋼の鉄鋼大手3社が買いを集めた。内需株が選好されており、三菱地所や住友不動産など不動産株が全般堅調。大成建設を筆頭に大手ゼネコン4社がそろって上昇した。クリレス、オンワード、ブロンコビリーなど小売の一角が大幅高。日経記事を手がかりにプラネットが値を飛ばし、リリースを材料にスマサポがストップ高となった。

 半面、レーザーテックが5.1%安、アドバンテストが4.2%安、ルネサスが3.1%安と半導体関連が大幅安。引け後に決算発表を控えていたディスコも商いを伴って3.4%安となった。グロース株への風当たりが強くなり、エムスリーやメルカリが大幅安。ソニーG、パナソニック、NECなど総合電機株が全般軟調となった。

 日経平均は前日の上げ分のすべてを消失する大幅安。最近は半導体株の値動きの影響を受けることが多くなっていたが、きょうはそれが色濃く出た。日経平均が1.2%安、TOPIXが0.8%安となっており、目先は日経平均の振れ幅が大きくなりそう。

 本日の米国市場でネットフリックスやテスラが下落するであろうことは、先んじて織り込んだ。ただ、半導体株が持ち直してこないと、日本株の反転は期待しづらい。その点では、引け後に決算を発表したディスコの反応が注目される。きょうは発表を前に大きく下げており、ここからさらに売られてしまうようだと、全体でもリスク回避ムードが強まりやすい。
 
 日経平均はきょうの時点で週間ではプラス(7/14の終値は32391円、7/20の終値は32490円)を保っている。先週も上下に振れながらプラスで終えており、2週連続プラスを達成できるかに注目したい。

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