先週金曜日(2023年8月4日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):35051.7(-179.8)<-0.51%>
US100(米国100株価指数): 15281.6(-85.8)<-0.56%>
US500(米国500株価指数):4479.8(-27.1)<-0.60%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
8月4日の米国株は続落の展開となり、主要3指数全てが下降しました。
この日には米国雇用統計が発表され、労働市場の底堅さが示される結果になりました。
平均時給は前年比変わらずの4.4%の上昇と高止まりに。
景気後退に陥る可能性が下がったとして、取引の中盤までは堅調に推移しました。
しかし、最近の大幅上昇で利が乗っていた銘柄に対して投資家の売りが大量に出て、午後にはマイナス圏へ転落しました。
この動きに拍車をかけたのが、減収決算を発表したアップルの下落です。
4~6月期決算は、iPhone販売の伸び悩みで売上高が前年同期比1%減でした。
これで減収は3四半期連続となり、最終的には4.8%の下降という、1日単位では昨年9月29日以来の大幅な下落となりました。
今週は10日に米消費者物価指数(CPI)が発表されます。
インフレに対する警戒感は依然あり、FRBの追加利上げが行われる可能性はまだ残っているという見方もあります。
個別で見ていくと、アマゾン・ドット・コムは、8月3日に発表された第2四半期の業績と、第3四半期の売上高見通しが市場の予想を上回りました。
これにより8.3%の上昇となっています。
また、マイクロソフトは0.3%の上昇となっています。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月7日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
3営業日連続の陰線となり、ローソク足の先端は平均足の水準を完全に下抜けしました。
また、一度長い上ヒゲをつけてからの大きな下落であったため、下降圧力が強いと考えられます。
平均足はまだ陽線が連続しているものの、実体部は徐々に短くなってきており、トレンド転換のケースも考えられます。
<1時間足チャート分析>
大きな反発を見せて一時的に上昇し、平均足も陽線の状態でしたが、そこから急激に反転下落に転じて長期と中期のサポートラインを一気に下抜けしました。
この動きに伴って、平均足も陰転しています。
割り込んでからの中期サポートラインがレジスタンス転換しており、値動きの頭を押さえる役割を果たしています。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月7日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の値動きは、その1本前のローソク足に引き続いて平均足を下回る水準での値動きとなり、上ヒゲを伸ばして下落しました。
また、それに伴って平均足が久しぶりに陰転しています。
ここから戻る場合は、フィボナッチの23.6%、38.2%、50.0%といった水準が戻りの目安になりそうです。
<1時間足チャート分析>
ローソク足と平均足が何度も交差しながらじりじり押し上げていたところから、長い陰線が立ち一気に下落するものの、長期サポートラインで反発しました。
この下落に伴って平均足も陰転しており、目先のトレンドは下降と考えられます。
長期と中期のサポートラインを試すかどうかに注目が集まります。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月7日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
上ヒゲ、実体部ともに長い陰線が立ち、日足は4陰連となりました。
また平均足の下での値動きが本格化しており、この動きが続けば平均足もほどなく陰線に転じるのものと思われます。
安値を更新していくか、反転上昇していくかに注目です。
<1時間足チャート分析>
平均足が陽線の状態の中、一度は強い上昇で長期サポートラインを上抜けしたもののすぐに反転し、中期と短期のサポートラインを突き抜ける下落となりました。
また、下落直後に平均足も陰線に変わっており、目先のトレンドは下方向であると考えられます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月7日8時15分のもの)
世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
前週比の騰落率で見ると全銘柄が下落しており、株安傾向は一目瞭然です。
その中で1位はUS30で、値幅が-385.3、騰落率が-1.09%でした。
他に米国株価指数はUS2000が3位、US500が6位、US100が8位にランクインしています。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年8月7日8時15分のもの)
S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)はほぼ横ばいでしたが、売り(Short)が減少したため、Netの売り越しも少なくなりました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら
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OANDA Lab編集部
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