米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):利上げ長期化懸念の中、ジャクソンホール会議待ちの様相(2023年8月22日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月21日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34443.5(-24.0)<-0.07%>
    US100(米国100株価指数):14926.2(+232.4)<+1.58%>
    US500(米国500株価指数):4399.1(+30.8)<+0.71%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月21日の米国株は、US30には方向感がなかったものの、US100、US500は安値圏からの反発となりました。

米国の利上げが長期化することへの懸念は依然として市場にあり、8月25日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演に注目が集まります。
ここで利上げの継続が示されれば、市場の失望へつながる可能性は高いです。

そんな中で、半導体株の指数であるSOXは2.8%上昇、23日に決算を控えるエヌビディアは8.5%の上昇となりました。
HSBCはエヌビディアの目標株価を780ドルに引き上げています。
決算ではアナリストの予想を上回る売上高の見通しを示すと予想されていますが、株価は既に年初から220%もの上昇となっています。

他に個別株を見ていくと、クラウド企業のVMウェアは、ブロードコムが同社を買収することを英当局が承認したことにより、4.9%の上昇となりました。
これに伴って、ブロードコムも4.8%上昇しました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは3.0%の下降。
今年分割した消費者向け製品部門である「ケンビュー」株の9.5%を、保持する方針を明らかにした影響と思われます。

ゴールドマン・サックスは、0.9%の下降となりました。投資アドバイザリー事業の売却を検討していると報じられたことによるものです。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月22日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月22日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月22日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

1本前に続き、前日のローソク足も実体部が短く、上下にヒゲを長く伸ばす十字線の形状となりました。
引き続き、目先の方向感がないことが示唆されています。
なお、前日の上ヒゲの先はフィボナッチの23.6%で切り返しています。
平均足の色やローソク足との位置関係から、大局は売り目線であると考えられます。

<1時間足チャート分析>

底値圏で中期のサポートラインとレジスタンスラインを形成しつつ、ダブルボトムのような形になっています。
平均足の色が何度か入れ替わり、ローソク足とも複数回交差していることから、直近の方向性は不鮮明といえます。
サポートライン、レジスタンスラインのどちらを抜けていくかがポイントになりそうです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月22日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月22日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月22日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

底値圏で大きく反発し、明けの明星が現れています。
これは上昇時に出現しやすいローソク足の並びなので、ここから上を目指すパターンも考えられます。
とはいえ、平均足の色、形、ローソク足との位置関係は下降トレンドを示しています。
ローソク足が平均足を超えられるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

陰線の状態の平均足に沿って下落する下降トレンドから一変して、長期のサポートラインを形成しながら反転しました。
そのまま平均足を上に抜け、中期のレジスタンスラインも突き抜ける上昇に転じています。
この過程で平均足も陽転しており、目先は上昇トレンドに転換したと考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月22日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月22日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月22日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

下落中に十字線が出現し、そこから切り返して反転上昇しているため、反発パターンである明けの明星が出現したと判断できます。
ただし、平均足は下ヒゲのみ伸ばしながら実体部が長くなっており、下降圧力の強さを示しています。
その下にローソク足があることから、全体的には下降トレンドと判断できます。

<1時間足チャート分析>

安値をつけた位置に長期のサポートラインが引かれ、そこからは一気に反転し、安値も高値も切り上げています。
この上昇でローソク足が平均足より上に飛び出し、それに伴って平均足の色も陽線に転換しました。
これらを併せて考えると、目先は買い圧力が強いといえます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月22日7時55分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
9位までが上昇している中で、1位はUS100。
前週比の値幅が+217.4、騰落率が+1.48%となっています。
他に米国株価指数だと、US500が4位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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