昨日(2023年10月9日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):33610.5(+182.5)<+0.55%>
US100(米国100株価指数):15068.6(+58.0)<+0.39%>
US500(米国500株価指数):4339.2(+24.9)<+0.58%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
10月9日はコロンブスデーで祝日だったものの、米国株主要3指数はそろい踏みで上昇しました。
中東情勢の緊迫化により、原油価格が上昇、エネルギー株に買いが入る中での続伸でした。
イスラエル軍が、イスラム組織ハマスとの大規模戦闘に向けて、過去最高となる30万人の予備役を招集し、ガザの完全包囲を表明しました。
こういった地政学的リスクで売りが進むも、FRB当局者によるハト派発言で株高へ切り替わりました。
最近の長期債券利回りの上昇が、追加利上げの必要性を低下させる可能性があるという見解が示されたものです。
また、VIX指数は19.6に上昇後に17.7まで下がっており、投資家心理の不安度合いは落ち着いたと見られます。
US500が参照しているS&P500の主要セクターでは、エネルギー株が3.5%高とトップの上昇率。
これに伴って、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス / United Airlines Holdings, Inc.、デルタ・エア・ラインズ / Delta Air Lines, Inc.、アメリカン航空グループ / American Airlines Group Inc.はそれぞれ4%を超える下降になりました。
原油高だけでなく、テルアビブ便の運航停止も悪材料となりました。
反対に防衛関連株が買われ、宇宙航空・防衛指数は5.6%上昇しました。
ノースロップ・グラマン / Northrop Grumman Corporationが11.4%上昇、L3ハリス・テクノロジーズ / L3Harris Technologies, Inc.が9.96%上昇しました。
また、イスラエルにエクスポージャーがあるETFが売り込まれています。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月10日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
このところの日足は反発傾向を強めており、前日の日足も長い陽線が立つことで、4陽連となりました。
ローソク足の先端は平均足のヒゲと重なっていますが、平均足は陰線が連続しており実体も長いため、ローソク足との位置関係も含め全体の流れは下降トレンドと考えられます。
<1時間足チャート分析>
金曜日に大きく上昇して前週の取引を終えるも、月曜日はギャップダウンでスタート。
しかしその下落分を埋める上昇が発生し、中期のレジスタンスラインをブレイクしました。
高値と安値の切り上げが始まっており、平均足が陽線であることから、目先は買い圧力が強いと見られます。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月10日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
2本続いた長い陽線の終値は、完全に平均足より上に飛び出しています。
平均足は陰線をキープしていますが、上ヒゲが伸び始めており、トレンドの転換期にあたる可能性があります。
直近で小さなダブルボトムが形成されており、そのネックラインで反発するケースも考えられます。
<1時間足チャート分析>
長期のレジスタンスラインを上に抜ける強い上昇の発生後、ギャップダウンが発生したものの、その空間を既に埋めました。
もう一度長期のレジスタンスライン、次いで中期のレジスタンスラインも突破しています。
さらに上を目指す場合、これらのレジスタンスラインがサポート転換する可能性もあります。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月10日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
平均足は陰線を維持しているものの、前日のローソク足の先端が、平均足の実体より上に抜けることで、全体の流れが不鮮明になりました。
下降トレンドへの回帰を想定するなら、フィボナッチの50.0%、あるいは61.8%を戻り目の目安とする考え方もあります。
<1時間足チャート分析>
ギャップダウンした分を埋める強い上昇が発生し、中期、次いで長期のレジスタンスラインを上に抜けました。
平均足も実体が長く上ヒゲのみの陽線が続いており、目先は買いの圧力が非常に強いといえます。
ただし平均足との乖離も大きいため、一時的に戻るケースもあり得ます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2023年10月10日)の主な米国経済指標
特になし
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年10月10日8時30分のもの)
S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)は減少、売り(Short)はそれ以上の減少で、差し引きすると合計(Net)の売りは2週連続の減少となり、売り越しの解消も少しですが見えてきました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら
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OANDA Lab編集部
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