NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :主要企業の決算が進行する中、株高と株安が入り交じる(2023年10月30日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年10月27日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):32372.0(-441.5)<-1.35%>
    US100(米国100株価指数):14191.2(+61.6)<+0.44%>
    US500(米国500株価指数):4118.1(-22.8)<-0.55%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

10月27日の米国株主要3指数はバラバラの値動きでしたが、US30の大幅続落が目立ちました。

この日は9月の個人消費支出(PCE)物価指数が発表され、前年同月比3.4%上昇とインフレの根強さがうかがえる結果になりました。
ただ、11月1日に予定されている、FOMCでの金利据え置き予想は変わっていません。

イスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が激化しており、リスク回避の動きが広がっています。
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの地上作戦を拡大すると表明しています。

US500が参照するS&P500の主要な11セクターでは、エネルギーが一番値下がりしています。
その一方で、一般消費財、情報通信、通信サービスが上昇しています。

個別で見ていくと、アマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.は、年末商戦を含む第4四半期の売上高と利益が急増する予想から6.8%上昇。

インテル / Intel Corporationは、第4四半期業績見通しの売上高が、市場予想を上回って9.3%上昇しました。

シェブロン / Chevron Corporationは、第3四半期決算で減益となり6.7%下降しました。

エクソン・モービル / Exxon Mobil Corporationは、第3四半期の純利益が半減したことで1.9%下降しました。

フォード・モーター / Ford Motor Companyは、通期の業績見通しを撤回した影響で、12.2%下降しました。

10月27日の時点で、S&P500を構成する500社のうち245社が決算を発表しました。
その77.6%の利益が、アナリストの予想を上回っています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

安値を大きく更新する長い陰線が立ち、US30の日足は3陰連となりました。
実体が長く、ヒゲが短いことから、下落の勢いが強いことを示唆しています。
角度は浅いですが、下に傾いている200日移動平均線より安い価格帯での値動きで、平均足も陰線になっており、下降トレンドが加速しつつあるとも考えられます。

<1時間足チャート分析>

平均足は陰線が続いており、その下をローソク足が推移している状態から、一度は長期サポートライン付近でもみ合いになりました。
そこから下方向に放れてから売りの勢いが増し、中期のサポートラインをブレイクしてもなお下げ続け、ほとんど戻らず先週の取引を終えています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

実体がほとんどなく、上下にヒゲが長く伸びる十字線のような形で、先週金曜日の日足は引けています。
もう1本前の高値と安値の範囲内に金曜日の日足が収まっているため、一時的な価格変動の減速を確認できます。
平均足は陰線に転換し、実体も長くなり始めているため、大局は下降トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

それまでは陰連する平均足の下を価格推移している下降トレンドでしたが、高値を切り下げ、安値を切り上げており、一時的な調整の状態であることを示唆しています。
ここから続落していく場合には、すぐ下にある長期と中期のサポートラインが重複している水準を、どう試していくかに注目が集まります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近9営業日中、陽線が出たのは1日だけで、ほぼ毎日陰線が立っていることが確認できます。
直近も3陰連で、200日移動平均線より下での値動きが続いています。
平均足も陰線が続き、実体も長くなりつつあり、さらにローソク足がその下にあるため、大局は下降トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

平均足が陰線、その下にローソク足が並ぶ下降トレンドの状態から、上下に中期のサポートライン、レジスタンスラインを形成するレンジ相場に移行しました。
一時的に平均足も陽線転換しましたが、そこから下方向に動き出し中期のサポートラインをブレイクする続落となっています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年10月30日)の主な米国経済指標

特になし

本日発表予定の経済指標はこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年10月30日8時00分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)が大きく増加、売り(Short)は微妙な減少で、差し引きすると合計(Net)の売り越しが解消され、2022年6月以来の買い越しとなりました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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