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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :パウエルFRB議長が年内利下げを議会証言し株高に(2024年3月7日)

マーケットレポート

昨日(2024年3月6日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38675.5(+78.5)<+0.20%>
    US100(米国100株価指数):18021.6(+58.2)<+0.32%>
    US500(米国500株価指数):5109.2(+23.0)<+0.45%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

3月6日の米国株主要3指数は、反発して上昇する展開でした。
US100は大台の1万8000ポイントを回復しています。

パウエルFRB議長が、年内の利下げ開始が適切であると議会証言しました。
この発言により、再度の利上げや年内に利下げしない予想を否定することになり、投資家間に安心感が広がりました。

その結果、利下げ観測が強化され、長期金利が低下し、IT銘柄などが買われました。

この日に発表されたADP雇用統計は、市場予想を下回りました。
また、雇用動態調査も、前回から低下しています。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、公益事業が約1%上昇、情報技術が0.9%上昇するなど、9セクターが上がりました。
なお、一般消費財は0.4%下がり、最大の下落率でした。

個別で見ていくと、テスラ / Tesla, Inc.は2.3%下落で、3日続けて売られました。
モルガン・スタンレーのアナリストが目標株価を引き下げ、中国など主要市場での電気自動車需要鈍化が続いていることが指摘されています。

地銀の持ち株会社のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ / New York Community Bancorp, Inc.は、10億ドルを超える資本増強を発表し、10%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月7日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、下落後に反発する陽線で引けました。
平均足は陽連中ですが、実体が短く、下ヒゲが長いです。
またローソク足の実体が平均足よりも下に位置しているため、目先のトレンドは不鮮明であると考えられます。
ただし、200日移動平均線が右肩上がりで、なおかつローソク足がそれより上を推移しているので、全体としては上昇トレンドです。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足に頭を押さえられながら下落し、長期のサポートラインをブレイクしましたが、中期のサポートラインが形成された水準で反発し、上昇に転じました。
ローソク足が平均足を追い抜くことで、平均足も陽転し、長期のサポートラインをまたぐように上下動して取引を終えています。
再度長期サポートラインを上抜けできるかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月7日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、一時的に大きく上昇するものの、上ヒゲを伸ばして反落する陽線で引けました。
ローソク足が、陽連中の平均足より上にあるため、全体の流れは上昇トレンドと考えられます。
しかし平均足の実体は短く、下ヒゲも伸びており、上昇の勢いはあまり強くないことを示しています。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足がレジスタンスになるような形で下降し、中期のサポートラインをブレイク、長期サポートラインの手前で反転し、その水準に中期のサポートラインが新たに引かれました。
この反発でローソク足は平均足を上に抜け、平均足も陽転しています。
このまま上昇を続け、長期のレジスタンスラインを試すかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月7日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は平均足の上で反発する陽線でした。
平均足は陽連中で、ローソク足との位置関係、右肩上がりの200日移動平均線とローソク足の位置関係を考えると、総合的には買い圧力が強いといえます。
このまま陽連し、最高値を試していくかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

下落を続けていたところ、長期サポートラインの少し上で中期サポートラインを形成しつつ反発し、上昇に転じます。
ローソク足が平均足を上に抜けることで、平均足は陽転しています。
取引時間の終盤に反落し、ローソク足が平均足と絡み合うような位置で引けています。
上下の長期ラインのどちらを試すかがポイントになりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年3月7日)の主な米国経済指標

7日(木)22:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
7日(木)22:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
7日(木)22:30(米国)1月貿易収支
7日(木)24:00(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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