ニュース
セブン&アイ・ホールディングスの創業家が計画する自社買収(MBO)を巡り「大義」を問う声が上がっている。7兆円規模の買収を提案したカナダのコンビニ大手への対抗策とされるが、創業家は公式に説明しておらず沈黙したままだ。総額9兆円程度が必要ともいわれる巨額の資金調達は難航する可能性があり、国内流通トップ企業の先行きは晴れない。
MBOは、セブン&アイが11月に創業家から提案を受けたことだけを公表した。創業者の次男でセブン&アイ副社長の伊藤順朗氏らが主導。ファミリーマートを傘下に持つ伊藤忠商事や大手銀行、外資系投資ファンドに水面下で出資や融資を求め、調整を続けている。
カナダのアリマンタシォン・クシュタールによる買収を防ぐのが主な目的とみられるが、協力要請を受けた側では「ただのMBOなら(創業家の)保身」「本当にセブン&アイの企業価値が高まるのか」と、巨額の資金を出すのに十分な意義や成長戦略が必要だとの声が上がる。コンビニの加盟店オーナーにどんな利益があるのか見えにくいのも課題になっている。
共同通信社提供

Provided by
共同通信社
東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。