三菱自動車、経営統合見送り

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 三菱自動車が、ホンダと日産自動車が協議を進めている経営統合に参加しない方向で検討していることが24日分かった。ホンダと日産は持ち株会社を設立して傘下に入る方向だが、三菱自はこれを見送って株式の上場を維持したまま両社との協業の強化を目指す。企業規模で劣る三菱自は持ち株会社の傘下に入れば、経営の自主性が低下すると懸念したとみられる。

 三菱自関係者からは、自動車業界の主戦場が電気自動車(EV)やソフトウエアに移行する中、3社の統合効果がはっきりしないとの指摘も出ていた。

 三菱自は24日「現段階でさまざまな可能性を検討しており、方向性が決まったという事実はありません」とのコメントを出した。三菱自は1月末をめどに協議に合流するかどうか判断する方針を示していた。加藤隆雄社長は24日朝、東京都内で記者団に「まだ何も決まっていない」と語った。

 三菱自は2016年、燃費不正問題で経営不振に陥り、日産の傘下に入った。日産は昨年11月時点で三菱自の株式を27%保有しており、この株式の行方も焦点となりそうだ。


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