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【ニューヨーク共同】全米鉄鋼労働組合(USW)は25日、米鉄鋼大手USスチールが数カ月にわたり組合員を威圧したとして、米政府の独立行政機関の全米労働関係委員会(NLRB)に告発したと発表した。日本製鉄による買収計画に対する反対意見を封じ込めようとしたと主張している。
日鉄は2023年12月にUSスチールの買収計画を発表。USスチールは買収計画に賛同する一方、USWは当初から計画に反対する姿勢を示し、労使双方の立場に隔たりが目立っている。
USWは告発で、会社側が組合員同士を対立させ、組合員の団結を弱体化させようとしてきたと強調。デービッド・ブリットCEOが労働者に対し、買収が実現しなかった場合は「組合のある施設への財政的な約束はしない」とし、鉄鋼の生産を「組合のない工場に移す」と脅したと主張した。
さらに経営陣が労組幹部を中傷する手紙を、USW指導部に送るように組合員に指示したと指摘。買収に反対した報復として会社側がUSWのマッコール会長に対し「根拠のない訴訟を起こした」と非難している。
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