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【ナイロビ共同】スズなどの鉱物が豊富なコンゴ(旧ザイール)東部の紛争に伴い、スズ価格の国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物が14日、一時1トン当たり3万7100ドル(約550万円)に急騰した。2022年6月以来の高値。ロイター通信が報じた。一帯にある産出量世界3位のビシエ鉱山が治安悪化で操業を停止したことが要因だ。
スズは、半導体製造でのはんだ付けの工程に広く使われている。国際スズ協会によると、ビシエ鉱山はスズの世界供給の約6%を占める。運営会社は13日の声明で、武装勢力が鉱山周辺に接近し「作業員は、ほぼ全て撤退した。安全が確保されれば再開を目指す」と説明した。
コンゴ東部では1月以降、隣国ルワンダの支援を受ける反政府勢力「3月23日運動(M23)」と政府軍との戦闘が激化した。M23はビシエ鉱山がある北キブ州の州都ゴマを掌握し、周辺で支配地域を拡大。国連は、ルワンダがM23を通じて鉱物を密輸し、利益を得ていると指摘している。
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