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総務省が18日発表した3月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3・2%上昇の110・2となった。上昇は43カ月連続で、伸び率は2月の3・0%から拡大。コメ類が92・1%上昇し、比較可能な1971年以降で最大の上昇幅を6カ月連続で更新した。農林水産省は3月から政府備蓄米の放出を始めたが、3月30日時点で小売店への流通量は426トンと初回放出分の0・3%にとどまり、価格抑制効果は薄かった。
農水省が18日発表した3月30日時点の備蓄米の販売状況によると、小売店の仕入れ値は60キロ当たり税抜きで3万4114円。5キロ当たりの税込み価格に換算すると約3070円相当となり、全国のスーパーで3月31日~4月6日に販売されたコメ価格(5キロ当たり4214円)より3割近く安い。3月下旬からこうした備蓄米の販売が一部の店舗で始まったが、全体の価格を引き下げるには至らなかった。
根強い物価上昇を受け、米関税政策の影響で後退していた日銀の追加利上げ観測が再び高まる可能性がある。
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