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経済産業省は生成人工知能(AI)による声優や俳優の声の無断利用に関し、不正競争防止法違反の恐れが生じる事例を示した。本人の承諾を得ずにAIに学習させた声で、持ち歌でない曲を歌わせて動画サイトに投稿する行為などを挙げた。政府はこれまで条件を満たせば同法に抵触するとの見解を示していたが、具体的に例示することで無断利用に警鐘を鳴らす。
経産省が10日までに「不正競争防止法の考え方から想定し得る適用事例」として公開した。無断で声優や俳優のAI音声を使った目覚まし時計を製造し、販売することも違法の恐れがあるとした。実際に違反しているかどうかは、個別に判断する必要があると指摘した。
不正競争防止法は他社のヒット商品と同じ名称の類似品を販売する「周知表示混同惹起行為」や、他社のブランドを自社商品に使用する「著名表示冒用行為」を禁じている。声優や俳優の無断生成AIはこれらの行為に該当する懸念があるとした。刑事罰があり、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方を科される可能性がある。
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