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小泉進次郎農相は6日の閣議後記者会見で、政府備蓄米を全て放出した後もコメ価格の高騰が続く場合、対策として「緊急輸入も含め、あらゆる選択肢を持って向かいたい」と述べた。価格安定に向け「聖域はない」とも強調した。無関税のミニマムアクセス(最低輸入量)で輸入するコメの活用も検討する考えだ。農相として異例の発言で、実施に踏み切れば国内農家らの反発も予想される。
石破茂首相は6日の衆院予算委員会で、備蓄米が枯渇した場合の対応を問われ、コメの安定供給に「あらゆる手法は考えなければならない」と述べ、緊急輸入の可能性を排除しなかった。
備蓄米は約91万トン保管されていたが、政府は競争入札で31万トンを放出すると決定。小泉氏はさらに、随意契約で30万トンを売り出すと決めた。小泉氏は「無制限で出す」と主張してきたが、限界が指摘されている。
緊急輸入は、1993年の記録的な冷夏で凶作となった際に実施されたことがある。中国やタイなどから輸入した。
一方、政府はミニマムアクセスの枠で毎年約77万トンのコメを輸入している。
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