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【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)で議長を務めたバーナンキ、イエレン両氏は、22日付の米紙ニューヨーク・タイムズに連名で寄稿し、トランプ大統領によるFRBへの利下げ圧力は、米経済に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らした。
両氏は、中央銀行が過度な低金利の維持などを通じて、政府の財政赤字の穴埋めを迫られれば「高インフレと経済的損害は避けられない」と指摘。トランプ氏による大幅な利下げ要求や、求めに応じないパウエル議長を解任するという脅しは、FRBの独立性を損なう動きであり「長期的かつ深刻な経済的な悪影響をもたらす恐れがある」と訴えた。
歴史的な教訓として、第2次世界大戦中から戦後数年にかけて、FRBが政府から金利上限を設けるよう圧力を受け、2桁台のインフレを引き起こしたと説明。1972年の大統領選前には、当時のニクソン大統領が景気刺激策として低金利を維持するよう要求し、大幅な物価上昇と景気停滞が同時に起きる「スタグフレーション」を招いたことも紹介した。
パウエル氏は来年5月、議長任期の期限を迎える。
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