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農林水産省が、今年6月末までの1年間のコメの需要を710万トン程度と試算したことが28日、分かった。昨年公表した当初の需要見通しは673万トンで、約40万トン(約5%)増となる。コメの需要見通しは、翌年の作付けに向けた苗作りなどの参考となる重要指標で、コメの価格騰落にも影響は及ぶ。見通しから実績が大きく上振れるのは2年連続で、想定の甘さが価格高騰の一因となったことが鮮明になった。
翌年6月までの1年間の需要見通しは例年7月末に発表している。来年6月末までの1年間の需要は今年5月時点で660万トン台と見込んでいたが、現時点で具体的な数値を示さない方向で調整。算定方法を見直して予測の精度を高め、改めて数値を公表する。
コメの需要は近年、人口減少のため、毎年10万トンほど少なくなる傾向が続き、政府はこれまではコメの価格が下落しないよう、事実上の減反を進めてきた。
だが2024年6月末までの1年間の需要は前年比14万トン増の705万トンと10年ぶりに増加に転換。当初想定からは24万トン上振れた。
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