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アクティビスト(物言う株主)で知られる投資ファンド、ストラテジックキャピタルの代表を務める丸木強氏が29日までに共同通信の取材に応じ、日産自動車は子会社の日産車体との親子上場が経営再建の障害になっていると主張した。日産経営陣に対して親子上場を解消し、少数株主の利益を保護するよう訴えた。
ストラテジックキャピタルは車両の組み立てを手がける日産車体の株式を約3・4%保有。日産株も一定程度持ち、日産が6月に開いた株主総会で、日産車体の完全子会社化や吸収合併などの検討を求める議案を提案した。株主提案は反対多数で否決された。
丸木氏は日産車体の低い利益率を問題視。「売り上げのほとんどが日産向けだ。親会社との価格交渉力がなく独立性もない」と述べた。
日産は追浜工場(神奈川県横須賀市)で2027年度末に車両生産を終了し、日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)への生産委託も26年度末に打ち切る。丸木氏は日産の生産集約に理解を示す半面、「(日産車体株の)50・0%を持つ株主だけが全部決めて良いのか」と批判した。
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