買い気配
買い気配とは、金融市場で買い注文が出ているが、それに見合った売り注文がなく取引が成立していない状態を指します。
買い気配という表現は、株式取引の立会い市場における板寄せ方式で発展してきました。
現代の電子取引では、板情報として気配値が常時更新される形で提示され、個人投資家もリアルタイムで確認できるようになっています。
FXでは、買い気配や売り気配という板情報は一般的に公開されていません。
代わりに、投資家が売買を行う際の実際の取引価格として買値と売値が常に提示されます。
強い買い意欲が続くと、為替レートの反転や上昇圧力につながりやすく、市場センチメントの変化を読み取る一因となります。
買い気配はあくまで取引成立前の状態であり、実際に売り手が出れば価格は変動します。
買い気配だけで売買判断をせず、ファンダメンタルズやチャート分析と併用することが重要です。
