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委託保証金

委託保証金とは、株式信用取引を行う際に、取引の担保として投資家が証券会社に預ける資金のことです。

現金だけでなく、株式などの代用有価証券も一定の評価比率で保証金に充てることができます。

委託保証金制度は、信用取引の安全性を確保するために古くから導入されているもので、2000年代以降は個人投資家の信用取引参加増加に伴って整備や見直しが進められました。

金融商品取引法により、信用取引には最低保証金率(30%以上)が法定されており、証券会社はこの基準に従ってリスク管理を行っています。

なお、FXにおいては委託保証金という用語は使われず、「必要証拠金」「維持証拠金」などの名称で、建玉の大きさや通貨ペア、レバレッジによって金額が変動します。

証拠金維持率が一定の水準を下回ると、追加の証拠金(追証)が必要になったり、ポジションが自動的に決済(ロスカット)されたりする場合があります。

各国の規制変更や保証金率の引き上げは、投資行動や通貨ペアの売買にも影響を与えます。

また、大幅なレート変動時に保証金が維持されなくなると、損失確定による資金流出から為替の変動要因となることがあります。


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