新興市場
新興市場とは、成長が期待されるベンチャー企業など比較的新しい企業が上場している株式市場のことです。
(※日本の株式市場での用い方。これとは別に、中国やインド、ブラジルなどの市場を指す場合もあります)。
株式市場の細分化が進み、既存の大手企業向け市場とは別に、成長ステージが早期の企業にも資金調達機会を提供するため、新興市場という区分が整えられました。
このような市場区分は、成長型企業への投資機会を広げると同時に、投資家にも高リスク・高リターンの選択肢を提示するものとして発展してきています。
特徴として、上場企業の規模が小さいこと、実績(利益・資産)が十分でないケースがあること、将来性や成長性を重視した上場審査が行われることなどが挙げられます。
新興市場上場銘柄は「高い成長期待」が込められる一方で、業績の安定性が低いことから株価が短期間で大きく動く傾向があります。
また、流通株式数が少なかったり、売買高が小さい銘柄では需要・供給のバランスが崩れやすく、一方向の値動きや急変動が生じるリスクがあります。
関連用語に、日本(東京証券取引所)の市場区分である「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」などがあります。