財政政策
財政政策とは、政府が税収(歳入)や支出(歳出)などを通じて、経済全体を調整・安定化させる政策です。
財政政策の主な手段は、歳入政策(増税・減税)、歳出政策(公共事業・社会保障など)です。
必要に応じて、国債発行などを通じて政策の実行に必要な資金を調達します。
これらにより総需要を拡大または抑制し、景気や雇用、物価の調整を図ります。
世界恐慌以降、ケインズ経済学の影響で、政府が需要喚起や景気後退への対応を目的に税金と支出を使って経済をコントロールする考え方が発展しました。
日本でも、景気安定化や公共サービス維持のための重要な政策手段として位置づけられています。
財政政策は景気循環を平準化する役割を担い、好況期には増税・支出抑制、不況期には支出拡大・減税を行います。
また、財政赤字や債務拡大は国債利回り・為替・株式市場にも影響を及ぼします。
関連用語には、中央銀行が金利・通貨供給量(マネーサプライ)を調整して景気に働きかける「金融政策」があります。