国債利回りとは|仕組み・為替市場との関係などをわかりやすく解説
国債利回りとは、国債を保有することで得られる収益率を示す指標です。
景気や金利見通し、物価動向などによって変動し、金融市場の重要な判断材料とされています。
本記事では、国債利回りの意味、為替市場との関係、よくある質問などを解説します。
目次
- 1.国債利回りとは
- 2.利回りと金利
- 3.国債利回りの主な変動要因
- 4.国債利回りと為替市場の関係
- 5.国債利回りに関するQ&A
- 6.【まとめ】国債利回りとは|仕組み・為替市場との関係などをわかりやすく解説
国債利回りとは
国債利回りについて、わかりやすく解説します。
- ・国債とは
- ・国債利回りの仕組み
国債とは
国債
とは、国が資金を調達するために発行する債券です。一般的な国債の場合、投資家は国債を購入して定期的に利子を受け取り、満期になると元本が返済されます。
日本国債や米国債は他の金融商品に比べて安全性が高い金融商品とされています。
国債利回りの仕組み
国債利回りとは、国債を保有することで得られる収益率です。
利子率、購入価格、償還価格、満期までの期間などを基に計算されます。
利子率が高ければ、利回りも高くなります。
また、購入価格が額面価格よりも安いと、より少ない資金で既定の利息を受け取れるので、利回りは上昇します。
利回りと金利
利回りと金利の違いや、各国の国債利回りの特徴を紹介します。
- ・利回りと金利の違い
- ・各国の国債利回り
利回りと金利の違い
利回りは、購入価格に対して実際にどれだけの割合の収益を得られるかを示す指標です。
一方、国債における金利は、発行時に決められる利息の割合(クーポン)を指します。
国債は市場で価格が変動するため、同じ金利でも購入価格によって利回りは変わります。
価格が下がると、受け取る利息は同じでも収益率が高くなるため、利回りは上昇します。
このため、金融市場では利回りと金利を区別して使います。
各国の国債利回り
各国の国債利回りは、景気・インフレ率・中央銀行の金融政策等によって大きく異なります。
利回りが比較的高い先進国として、米国、豪州、ニュージーランドなどが挙げられます。
利回りが低い例としては、日本やスイスです。
なお、新興国は主要先進国に比べて利回りが高いことが特徴で、これは財政や経済の安定性がやや劣ることなどが理由として考えられます。
安定性が劣ると、国債の元利金の返済可能性について懸念が生じるため、市場はリスクに見合った高い金利を求めます。
国債利回りの主な変動要因
国債利回りの主な変動要因を紹介します。
- ・経済環境
- ・中央銀行の金融政策
- ・信用リスク
経済環境
一般的に、インフレ率の上昇や景気拡大は国債利回りの上昇要因であり、インフレ率の低下や景気の悪化は国債利回りの下落要因です。
国債利回りが上昇から下落に転じるタイミングで長期国債を買うと、その後の金利低下局面でも比較的高い利回りを享受できます。
ただし、金利の転換点を事前に正確に見極めることは難しい点に注意が必要です。
中央銀行の金融政策
経済環境の変動を受けて、中央銀行は経済の安定を目指して金融政策を実行します。
代表的な金融政策として、政策金利の調整が挙げられます。
政策金利の誘導目標の変更は、短期債利回りに対する影響が大きいことが特徴です。
その一方、長期国債の利回りは短期債ほどには影響を受けにくいとされています。
信用リスク
国家の信用力が低下すると、国債の利払いや償還の確実性に疑念が生じます。
市場は利払いや償還が実行されないリスク(信用リスク)に見合うだけの金利を要求するため、信用リスクが増大すると国債の利回りは上昇します。
国債利回りと為替市場の関係
国債利回りの変化が為替市場に与える影響について、米国債を例にして紹介します。
- ・米国債利回り上昇・下落時の資金の流れ
- ・新興国通貨への影響
米国債利回り上昇・下落時の資金の流れ
米国債利回りが上昇すると、投資家は米国債を買うことで従来よりも多くの金利を得られます。
すると、株式や海外に投じられていた資金が米国債に流入しやすくなり、米ドル高の要因となります。
逆に、利回りが下落すると米国債投資の魅力が低下するので、株式や海外の投資案件に資金が流れやすくなり、米ドルは安くなりやすいとされます。
ただし、米国債利回りの上昇の理由が米国の信用リスク上昇である場合には、利回りの上昇と米ドル安が同時に起きる可能性もあります。
新興国通貨への影響
米国債利回りが上昇すると、新興国内の資金が米国に流出しやすくなります。
新興国通貨が売られて米ドルが買われるため、新興国の通貨は安くなりがちです。
通貨流出の程度によっては、新興国のインフレが加速して中銀は政策金利の引き上げを余儀なくされるため、不景気に陥る可能性があります。
国債利回りに関するQ&A
国債利回りに関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・米国の国債利回りはどこで確認できますか?
- ・日本の国債利回りはどこで確認できますか?
- ・国債とNISAはどちらがおすすめですか?
米国の国債利回りはどこで確認できますか?
米国の国債利回りは、OANDA証券のツール「米国債利回りの推移」でご確認いただけます。
満期までの残存期間が1年から30年までの8種類の米国債について、利回りの大きさをチェックできるほか、株価指数等の動きとの比較も可能です。
日本の国債利回りはどこで確認できますか?
日本国債の利回りは財務省やTradingViewで確認できます。
なお、OANDA証券では「日本10年国債利回り・アメリカ10年国債利回りリアルタイム更新チャートをTradingViewで表示する方法」の解説記事を公開しています。
国債とNISAはどちらがおすすめですか?
国債は金融商品、NISAは非課税制度であり、性質が異なるためどちらがおすすめなのかは断定できません。
投資において安全度の高さを重視する場合、国債は有力な選択肢となります。
その一方、NISAは対象となる投資信託や上場株式などに投資でき、運用益が非課税になります。
【まとめ】国債利回りとは|仕組み・為替市場との関係などをわかりやすく解説
国債利回りは、国債への投資によって期待される収益の割合を表します。
各国の金融政策や経済状況を映す指標として、市場で広く注目されています。
OANDA証券では、国債利回りをはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。
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