流動性とは|意味・確認方法・よくある質問を詳しく解説
流動性とは、取引のしやすさのことです。
本記事では、流動性の意味や確認方法、よくある質問を詳しく解説します。
流動性とは
ここでは、流動性の一般的な意味と、FXにおける意味について解説します。
- ・一般的な意味
- ・FXにおける流動性とは
一般的な意味
流動性とは、一般的に取引のしやすさのことを指します。
市場の取引量が多く、売買の成立がしやすい状態を「流動性が高い」といい、反対に取引量が少なく、売買が困難な状態を「流動性が低い」と表現します。
FXにおける流動性とは
FX市場における流動性も一般的な意味と同義であり、売買の相手の見つけやすさ(取引の成立のしやすさ)という意味で使われます。
取引量が多い通貨ペアである、米ドル/円やユーロ/ドルなどは流動性が高く、取引相手が見つかりやすいです。
反対に、取引量が少ない通貨ペアは流動性が低く、取引相手が見つけにくくなります。
下図は、通貨ペア別の取引金額のシェアであり、上位の通貨ペアほど流動性が高いと考えられます。
出典:BIS
流動性が高い・低いとは
FX取引において、流動性が高い場合と低い場合の意味について解説します。
- ・流動性が高い
- ・流動性が低い
流動性が高い
流動性が高いとは、売買相手が見つかりやすく、価格が安定傾向の状態を指します。
これによりスプレッド(買値と売値の差)が狭くなり、トレーダーの取引コストを抑えられます。
流動性が低い
流動性が低いとは、売買相手が見つかりにくく、価格が不安定な傾向の状態を指します。
急激な価格変動や、スプレッドが拡大する可能性があり、取引リスクが高まります。
流動性の確認方法
流動性の変化を確認するデータとして、ティック数(価格の更新頻度)があります。
ティック数とは、FX会社から一つ一つ配信される為替レートのことです。
為替レートが更新される場合、その為替レートで取引が成立し、またはFX会社が現在の為替レートを取り下げて、次の為替レートが表示されたことを意味します。
更新頻度が高いほど、取引が活発に行われていると考えられます。
ティック数が多いと、取引が頻繁に行われており、流動性が高いと推測できます。
逆に、ティック数が少ないと、流動性が低いと考えられます。
「ティック(Tick)」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
流動性に関するQ&A
流動性に関するよくある質問に回答していきます。
- ・ボラティリティとの関連はありますか?
- ・流動性リスクとは何ですか?
ボラティリティとの関連はありますか?
一般的にボラティリティとは、金融資産の価格変動率のことを表します。
流動性が高い場合は、希望した価格で売買が成立しやすく安定的で、ボラティリティ(変動率)は低くなる傾向があります。
一方、流動性が低い場合は、希望価格から離れた売買になることもあり不安定で、ボラティリティ(変動率)は高くなります。
流動性リスクとは何ですか?
流動性リスクとは、金融商品を売買したいときに、取引相手が見つからなかったり、希望した価格で取引しにくい可能性があるリスクのことです。一般的に、流動性が低い金融商品では、流動性リスクが高くなる傾向があります。
【まとめ】流動性とは|意味・確認方法・よくある質問を詳しく解説
流動性とは、一般的に取引のしやすさのことを指します。
FXにおいては、取引量の多い通貨ペアであれば流動性が高くなり、売買もスムーズに行えます。
一方で、取引量の少ない通貨ペアでは流動性が低くなり、価格の急変動が発生しやすく、取引リスクが伴います。
流動性の確認方法の一つとして、ティック数を活用するなどが挙げられます。
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