必要証拠金
必要証拠金とは、FXでポジションを保有するために口座に預けておくべき最低限の資金です。
レバレッジ取引における担保に相当し、取引量に応じて必要額が変動します。
国内FXは2000年代に急拡大し、個人投資家のレバレッジ取引の増加に伴い証拠金規制が整備されました。
2010年以降は金融庁の規制により、個人向け最大レバレッジが25倍に統一され、必要証拠金の概念が定着しました。
必要証拠金は、取引金額をレバレッジで割ることで算出されます。
FX業者ごとに、通貨ペア別の証拠金率や必要証拠金額が細かく設定されています。
必要証拠金そのものが相場へ影響を与えることはありませんが、投資家の取引可能量を左右する重要な管理指標です。
為替変動が大きい局面では、証拠金維持率が低下し、追加証拠金やロスカットにつながります。
レバレッジが高いほど必要証拠金は小さくなりますが、損失拡大のリスクが高まります。
大きな窓開けや急変動では、逆指値注文 が滑り、証拠金以上の損失が生じる可能性があります。