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非農業部門雇用者数

非農業部門雇用者数とは、米国の雇用統計で農業・自営業者・家族従業員などを除いた、給与所得で雇用されている人数とその増減を示す指標です。

通常、毎月米国労働省のBLS(Bureau of Labor Statistics)が発表します。

米国では、この雇用数の月次変化が景気動向を示す重要指標とされ、金利・GDP・物価・為替などに連動して注目されます。

結果はFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策判断にも影響します。

非農業部門雇用者数が予想を上回ると雇用が拡大していると解釈され、景気が堅調との見方から株高・ドル高・金利上昇などの反応が出ることがあります。

逆に予想を下回ると、景気減速懸念からリスク回避姿勢が強まり、株安・ドル安に傾く傾向があります。

この指標は、発表後に前月分・前々月分が大きく修正される場合があるため、失業率・労働参加率・平均時給など他の雇用指標と併せて総合的に判断することが重要です。


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