店頭デリバティブ
店頭デリバティブとは、取引所を通さず金融機関などの相手方と個別に契約を結ぶ金融派生商品の総称です。
具体的には、金利スワップ・為替スワップ・為替先渡し(FXフォワード)・為替オプション・クレジットデフォルトスワップ(CDS)・株価スワップ・商品スワップなどが含まれます。
店頭デリバティブは、契約当事者や関連金融機関に信用リスクや流動性リスクをもたらし、金融システム全体の安定性にも影響します。
日本では、店頭デリバティブ取引の想定元本や取引規模が公表されるなど、規制当局がモニタリングを強化しています。
一方で、取引所取引と比べて契約内容を柔軟に設定できるため、ヘッジ取引や投資目的などの観点から企業・金融機関に幅広く活用されています。
FX市場でも、為替スワップや為替オプションなどの一部が店頭デリバティブ取引として扱われます。
関連用語に、店頭デリバティブとほぼ同義で、非取引所市場での契約を指す「OTCデリバティブ」、対となる取引所上場の先物・オプション契約「取引所デリバティブ」などがあります。