RCEP(アールセップ)とは|加盟国・特徴・よくある質問をわかりやすく解説
RCEP(アールセップ)とは、アジア太平洋地域の国々が参加する経済連携協定です。
加盟国同士で関税の削減や貿易ルールの統一などを進めることで、域内の貿易や投資を活発化させ、経済成長につなげることを目的としています。
世界の人口やGDP、貿易額の面で世界最大規模の経済圏としても注目されています。
本記事では、RCEPの加盟国や特徴、よくある質問などをわかりやすく解説します。
目次
- 1.RCEP(アールセップ)とは
- 2.RCEP(アールセップ)の主な特徴
- 3.RCEP(アールセップ)と他の経済連携との違い
- 4.RCEP(アールセップ)に関するQ&A
- 5.【まとめ】RCEP(アールセップ)とは|加盟国・特徴・よくある質問をわかりやすく解説
RCEP(アールセップ)とは
RCEP(アールセップ)の意味や目的、加盟国について解説します。
- ・RCEPの意味・目的
- ・RCEPの加盟国
RCEPの意味・目的
RCEPは、アジア太平洋地域の国々が参加する世界最大級の経済連携協定です。
正式名称は英語で「Regional Comprehensive Economic Partnership」といい、日本語では「地域的な包括的経済連携協定」と表記されます。
一般には「アールセップ」と呼ばれることが多いです。
RCEPの交渉は2012年11月にスタートし、2020年11月に署名が行われました。
その後、2022年1月1日に協定が発効し、以降アジア太平洋地域における広大な自由貿易圏として存在感を高めています。
RCEPの主な目的は、加盟国間で関税の削減・撤廃や貿易ルールの統一を進め、域内の貿易や投資を活性化させることです。
また、企業活動の円滑化やサプライチェーンの強化を通じて、地域経済の成長と安定を目指しています。
RCEPの加盟国
RCEPは、アジア太平洋地域の計15か国で構成されています。
その内訳は、ASEAN加盟の10か国と、日本を含む5つの主要なFTA(自由貿易協定)パートナー国です。
RCEPの加盟国は以下の通りです。
| 区分 | 加盟国 |
| ASEAN10か国 | ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム |
| FTAパートナー5か国 | 日本、中国、韓国、豪州、ニュージーランド |
なお、当初RCEP交渉に参加していたインドは2019年に離脱しています。
RCEP(アールセップ)の主な特徴
ここでは、RCEP(アールセップ)の代表的な特徴を紹介します。
- ・世界最大規模の経済圏
- ・関税の削減・撤廃
- ・統一ルール「原産地規則」
世界最大規模の経済圏
RCEPは、世界のGDP、貿易総額および人口の約3割を占める巨大な経済圏です。
その規模の大きさから、国際経済において極めて高い影響力を持つ枠組みとして注目されています。
また、日本の貿易総額の約5割を占める地域でもあり、日本にとって重要な貿易圏の1つです。
関税の削減・撤廃
RCEPでは、加盟国間の貿易を活性化するため、関税の削減・撤廃が段階的に進められています。
これにより、域内における物品の流通がより円滑になり、企業にとっては輸出入コストの低減や、海外市場へのアクセス拡大といったメリットが期待されます。
統一ルール「原産地規則」
RCEPでは、域内で共通の「原産地規則」が導入されています。
これは、どの国で生産された製品をRCEP域内の製品として扱うかを統一的に定めるルールです。
これまで輸出先の国ごとに異なっていた基準が統一されるため、RCEP域内での輸出入を進めやすくなります。
こうした仕組みにより、サプライチェーンの効率化が進むとされています。
RCEP(アールセップ)と他の経済連携との違い
RCEP(アールセップ)と他の主要な経済連携との違いは、以下の通りです。
- ・RCEPとASEANの違い
- ・RCEPとTPPの違い
RCEPとASEANの違い
RCEPは、アジア太平洋地域の国々が参加する経済連携協定であり、主に貿易や投資の自由化を目的とした枠組みです。
関税の削減・撤廃や貿易ルールの統一など、経済分野に特化している点が特徴です。
一方、ASEANは加盟国間の協力を通じて経済・社会・文化の発展や地域の安定を目指す地域協力組織です。
経済だけでなく、政治や社会など幅広い分野での連携を目的としています。
RCEPが経済に特化した協定であるのに対し、ASEANはより広範な地域協力の枠組みであるという違いがあります。
RCEPとTPPの違い
RCEPは、既存の貿易ルールを基盤とした実務重視・柔軟性の高い経済連携協定です。
一方、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、知的財産や電子商取引、国有企業規律など幅広い分野を対象とし、高水準の自由化ルールを定めた包括的な経済連携協定です。
このように、RCEPは柔軟性を重視した協定であるのに対し、TPPはルールの厳格さと自由化水準の高さに特徴があります。
RCEP(アールセップ)に関するQ&A
RCEP(アールセップ)に関するよくある質問は、以下の通りです。
- ・RCEPの読み方は?
- ・RCEPは何の略ですか?
- ・RCEPはいつできましたか?
RCEPの読み方は?
RCEPは、一般的に「アールセップ」と呼ばれています。
日本ではニュースやビジネスシーンにおいても、この呼び方が定着しています。
RCEPは何の略ですか?
RCEPは、「Regional Comprehensive Economic Partnership」の頭文字をつなげた略称です。
アジア太平洋地域の広域的な経済連携協定を指します。
RCEPはいつできましたか?
RCEPは、2020年11月に15か国によって署名されました。
その後、各国の批准手続きを経て2022年1月1日に発効し、日本、中国、ブルネイ、カンボジア、ラオス、シンガポール、タイ、ベトナム、豪州、ニュージーランドの10か国で適用が開始されました。
以降は、他の加盟国でも順次発効が進められており、2026年5月現在、ミャンマーのみ未発効です。
【まとめ】RCEP(アールセップ)とは|加盟国・特徴・よくある質問をわかりやすく解説
RCEP(アールセップ)は、アジア太平洋地域の15か国が参加する広域的な経済連携協定です。
加盟国は関税の削減・撤廃や貿易ルールの統一などを通じて、域内の貿易や投資の円滑化を進めており、企業活動やサプライチェーンの効率化に寄与しています。
多様な経済発展段階にある国々が参加することで、域内の結びつきが強まり、国際的な影響力も高まっています。
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