不動産価格指数とは|数値の目安・見方・変動要因などをわかりやすく解説
不動産価格指数とは、不動産価格の動向を指数化した指標です。
2026年8月時点では2010年の平均を100とし、そこからどのくらい増減したかで不動産価格が上がったか下がったかを判断できます。
国土交通省が公表しており、住宅は月次、商業用不動産は四半期単位で算出されています。
本記事では、不動産価格指数の見方、変動要因、数値の目安などをわかりやすく解説します。
目次
- 1.不動産価格指数とは
- 2.不動産価格指数の目安と見方
- 3.不動産価格指数の主な変動要因
- 4.不動産価格指数に関するQ&A
- 5.【まとめ】不動産価格指数とは|数値の目安・見方・変動要因などをわかりやすく解説
不動産価格指数とは
不動産価格指数とは何かを解説します。
- ・不動産価格指数の意味・目的
- ・不動産価格指数の種類
不動産価格指数の意味・目的
不動産価格指数とは、不動産価格の動向を指数化した指標です。
国土交通省が作成・公表しています。
2026年8月時点では2010年の平均を100とし、そこからどのくらい増減したかで不動産価格が上がったか下がったかを判断できます。
不動産価格指数は、全国、地域別、住宅・商業用別の市場分析を通じて、投資環境の整備などが進むことを目的として作成されています。
不動産価格指数の種類
不動産価格指数は大まかに、住宅と商業用不動産に分類されます。
住宅では、全体を表す住宅総合、住宅用の土地である住宅地、戸建住宅、マンション(区分所有)の数値が算出されており、種類ごとの動向を比較できます。
商業用不動産は全体を表す総合のほか、建物付土地総合、土地総合に大きく分けられます。
建物付土地総合は店舗、オフィス、倉庫、工場、マンション・アパート(一棟)、土地総合は商業地、工業地と細分化されています。
各数値は全国のほか、ブロック別や都市圏別も公表されています。
不動産価格指数の目安と見方
不動産価格指数の基本的な見方を解説していきます。
- ・不動産価格指数の数値の目安
- ・前年同月比・前月比を確認する
- ・物件の種類ごとに比較する
不動産価格指数の数値の目安
不動産価格指数は基準となる年の価格水準を100とし、そこからの変化率で価格が上昇しているか、下落しているのかを測ります。
2026年8月時点では、2010年の平均を100としています。
例えば、100から120に上昇している場合、2010年時点の平均と比較して価格水準が上昇していることを意味します。
注意点は、不動産価格指数はあくまでも基準の年からどのくらい価格が変化したのかを表した数値であり、適正価格や現在が割安なのか割高なのかを判断する目安ではないという点です。
過去からどのくらい上昇または下落しているのか、ペースがどう変化しているかを見るのが重要です。
前年同月比・前月比を確認する
前年同月や前月と比較し、どのくらい変化しているのかを確認するのも基本です。
住宅の不動産価格指数は前月比や前年同月比を確認することで、足元や前年からの価格動向を把握できます。
一方、商業用不動産は四半期単位で算出されており、前期や前年同期と比較することで価格がどう変化しているのかを捉えられます。
また、数年スパンでの推移を確認すると、不動産市場のトレンドを捉えやすいです。
なお、原系列と季節調整値があるので、どちらの数値を見ているのかを確認するのは大切です。
物件の種類ごとに比較する
物件の種類ごとの数値をチェックすると、どの種類の不動産が上昇しているのか、または下落しているのかを把握できます。
例えば、マンションの指数が大きく上昇しており、住宅地や戸建住宅が横ばいであれば、住宅全体の中でマンションの価格が伸びていることがわかります。
ただし、不動産価格指数は基準からどの程度変化したかを示すため、単純に比較するのではなく、物件種類ごとの価格動向の違いを比較することが重要です。
不動産価格指数の主な変動要因
不動産価格指数の変動要因について解説します。
- ・金利の変動
- ・建築コスト
- ・人口動態
金利の変動
基本的に不動産の購入はローンなどの借り入れを利用することが多く、金利の変動は不動産価格に影響を与えやすいです。
金利が低下すると返済負担が減少するため、不動産投資や住宅購入が活発化し、不動産価格の上昇要因となる場合があります。
反対に、金利が上昇すると返済負担が増加するため、不動産投資や住宅購入を見送る人が増え、不動産価格の抑制要因となる場合があります。
ただし、金利の変動だけで不動産価格が決まるわけではなく、需要と供給のバランス、建築コスト、人口増減なども影響します。
建築コスト
建築コストの増加も不動産価格の上昇につながります。
資材価格や人件費の上昇によって建築コストが増加すると、物件の販売価格の上昇につながり、不動産価格の押し上げ要因になり得ます。
また、建築コストの増加で新築物件の供給が減少すると、不動産価格は上昇しやすいです。
ただし、建築コストの増加が不動産価格を必ずしも上昇させるわけではなく、需要が低下していれば上昇を抑えられる場合があります。
人口動態
人口の変化も不動産価格に影響を与えます。
人口が増加すると住宅需要も増加し、不動産価格の上昇要因になります。
反対に、人口が減少すると住宅需要も減少し、不動産価格の下落要因になり得ます。
ただし、全国の人口が減少している場合でも、ある都市の人口が増えていれば、その都市の住宅需要が高まり不動産価格が上昇するケースもあります。
不動産価格指数に関するQ&A
不動産価格指数に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・不動産価格指数はいつ公表されますか?
- ・不動産価格指数はどこで確認できますか?
- ・不動産価格指数は為替市場にも影響しますか?
不動産価格指数はいつ公表されますか?
不動産価格指数のうち、住宅は原則として毎月公表されます。
一方で、商業用不動産は四半期単位で算出されます。
どちらも全国のほか、ブロック別や都市圏別の動向も指数化されており、最新の指数は国土交通省のホームページで確認可能です。
不動産価格指数はどこで確認できますか?
国土交通省のホームページ
で公開されています。最新データはExcel形式で閲覧可能です。
不動産価格指数は為替市場にも影響しますか?
不動産価格指数の動向が為替相場に直接影響を与えるケースは多くありません。
ただし、不動産価格の動向は金融政策に対する見方に影響を及ぼす可能性があり、その結果として為替相場に影響を与える場合があります。
【まとめ】不動産価格指数とは|数値の目安・見方・変動要因などをわかりやすく解説
不動産価格指数とは、不動産価格の動向を指数化した指標で、国土交通省が作成・公表しています。
主な見方としては、変化率、前年同月や前月との比較、物件の種類ごとの推移を見ていく方法があります。
不動産価格指数は原則として住宅は月次、商業用不動産は四半期単位で算出されており、国土交通省のホームページで確認可能です。
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