短期金利
短期金利とは、一般に1年未満の期間で資金を貸し借りする際に適用される金利を指します。
銀行間取引や国庫短期証券(短期国債)などの金利が代表例です。
資金の流動性が高く満期が近いため、金融政策の即効性を検証するための指標として重要視されます。
短期金利が上昇すると、市場参加者が短期資金を借りづらく、株式・債券の魅力度が低下する可能性があり、資金コストが上がります。
一方、短期金利が下落すると資金の流れが活発になり、リスク資産に資金が向かいやすいです。
短期金利は、中央銀行の金融政策に最も敏感に反応する金利で、政策金利変更による市場の資金コスト・貸出動向の変化を反映します。
企業や家計の資金調達や消費活動にも影響を与えます。
関連用語に、通常1年超の貸し借り・債券の金利を指す「長期金利」、インフレを考慮しない金利である「名目金利」、短期資金市場における代表的な短期金利「マネー・マーケット金利」などがあります。