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単利

単利とは、当初の元本(はじめに預けたお金や貸したお金)に対してのみ利息が計算される方法を指します。

計算式は「利息(単利)=元本×年利率×期間」です。

債券や定期預金など、利息を定期的に受け取る金融商品で用いられてきた基本的な計算方法です。

金融教育では複利との対比で基礎概念として扱われます。

単利の商品は利息の見通しが立てやすく、短期運用や安定的な利回りを求める場面に適します。

一方、長期運用では複利に比べ最終的な利回りが小さくなります。

単利方式は利息が毎年一定であるため、利回りの上昇を期待する運用には向いておらず、長期・高成長を狙うには制約があります。

また、金利が低かったり、元本の増加が見込めなかったりする状況では、複利運用ほどのインパクトが得られないため、資産形成の速度という点では物足りない可能性があります。

関連用語に、利息を元本に組み入れて再計算する「複利」、1年間あたりの利率を指す「年利」などがあります。


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