利小損大
利小損大とは、文字通り「利益は小さく、損失は大きく」という取引傾向を指します。
利益を出すときは少額に留まり、一方で損失は大きくなってしまうパターンです。
この言葉の背景には、人は利益より損失を強く感じる(利益確定は早くなり、損切りは遅くなる)心理傾向「プロスペクト理論」があります。
FXをはじめとする投資では、損切りをためらうことで損失が拡大してしまうケースが少なくありません。
特に、損失を確定させることへの心理的抵抗や、価格回復への過度な期待が、損失拡大の主要因とされています。
利小損大の取引傾向を回避するには、エントリー前に損切りと利確の水準をあらかじめ設定しておくことが重要です。
反対の意味を表す用語に、損失は小さく抑え、利益を大きく伸ばすという理想的なトレード傾向を表す「利大損小」があります。