スイス国立銀行(SNB)とは|政策金利発表日程や主な役割などをわかりやすく解説
スイス国立銀行(SNB)はスイスの中央銀行で、金融政策を決定する理事会は3名で構成される点が特徴です。
政策金利の変更により外国為替市場が大きく変動する場合があり、政策金利の発表時には市場の注目を集めます。
本記事では、スイス国立銀行(SNB)の主な役割やよくある質問などを解説します。
目次
- 1.スイス国立銀行(SNB)とは
- 2.スイス国立銀行(SNB)の主な役割
- 3.スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表日程(2026年)
- 4.スイス国立銀行(SNB)に関するQ&A
- 5.【まとめ】スイス国立銀行(SNB)とは|政策金利発表日程や主な役割などをわかりやすく解説
スイス国立銀行(SNB)とは
スイス国立銀行(SNB)は1907年に設立されたスイスの中央銀行で、本部はチューリヒとベルンの2か所に置かれています。
組織は連邦政府とは別に独立して運営され、政策決定は理事会が担当します。
理事会は3名で構成されており、日本や米国等と比べて少人数で金融政策が決定される点が特徴です。
なお、スイス国立銀行(SNB)は株式を上場しており、個人も株主になることができます。
・金融政策を決定する機関の構成人数
| 国名(機関名) | 人数 |
| スイス(理事会) | 3名 |
| 日本(金融政策決定会合) | 9名 |
| 米国(FOMC) | 12名 |
| ユーロ圏(ECB理事会) | 26名 |
スイス国立銀行(SNB)の主な役割
スイス国立銀行(SNB)の役割と、金融政策の結果として生じたスイスフランショックについて解説します。
- ・金融政策の実施や物価の安定
- ・政策金利の推移
- ・スイスフランショック
金融政策の実施や物価の安定
スイス国立銀行(SNB)の任務として、以下が挙げられます。
- ・金融政策の策定・実施
- ・現金の流通
- ・キャッシュレス決済
- ・金融システムの安定
- ・調査研究等
最も基本的な任務は金融政策の策定と実施で、物価の安定を目標として実行されます。
物価の安定の基準として、スイス国立銀行(SNB)は年率2%未満を採用しています。
年率2%を採用する日本や米国と比べると、より低いインフレ率を許容している点が特徴です。
政策金利の推移
スイスの政策金利は日本と並んで低いことが知られています。
スイス国立銀行(SNB)は2015年から2022年にかけてマイナス金利を採用し、その後、急速に金利を引き上げました。
しかし、2008年当時の政策金利水準に到達することはなく、2024年には再び引き下げに転じました。
2025年末時点において、0%に設定されています。
なお、スイス国立銀行(SNB)の政策金利はポリシーレート(policy rate)と呼ばれ、翌日物平均金利(SARON)をポリシーレートに近づけるように運営されます。
スイスフランショック

出典:TradingView
スイス国立銀行(SNB)の金融政策を受けて、為替レートが大変動を起こした事例があります。
2015年1月のスイスフランショックでは、ユーロ/スイスフランが一時的に約40%下落しました。
1.20付近だったユーロ/スイスフランの為替レートは、0.72付近まで暴落したことになります。
背景として、市場のスイスフラン買いとスイス国立銀行(SNB)の金融政策があります。
2009年の欧州債務危機発生以降、ユーロ圏は政治経済が不安定で、市場はユーロを売ってスイスフランを買っていました。
これに対して、スイス国立銀行(SNB)はユーロ/スイスフラン=1.20を防衛ラインに設定し、市場のスイスフラン買いに対して無制限のフラン売り介入で応じる政策を実施していました。
しかし、2015年1月に政策を突然終了し、外国為替市場は大混乱に陥りました。
スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表日程(2026年)
スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表は四半期ごとで、年4回です。
日本や米国など主要国では年8回が一般的であり、スイスは政策金利発表の頻度が低いことがわかります。
2026年の政策金利発表日程は以下の通りです。
- ・3月19日
- ・6月18日
- ・9月24日
- ・12月10日
スイス国立銀行(SNB)に関するQ&A
スイス国立銀行(SNB)に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・スイス国立銀行(SNB)の政策金利はどこで確認できますか?
- ・スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表は為替市場にどんな影響を与えますか?
- ・スイス国立銀行(SNB)の総裁は誰ですか?
スイス国立銀行(SNB)の政策金利はどこで確認できますか?

出典:スイス国立銀行(SNB)
スイス国立銀行(SNB)の公式サイトで、政策金利の推移を確認できます。
政策金利に加えて、スイス10年物国債利回りや翌日物平均金利もグラフでチェックできます。
長期間の政策金利推移については、見出し「政策金利の推移」に掲載したグラフで確認可能です。
スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表は為替市場にどんな影響を与えますか?

出典:TradingView
スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表を受けて、為替レートが大きく動く場合があります。
上の10分足チャートはスイスフラン/円の推移を示し、スイス国立銀行(SNB)による政策金利発表時刻(2025年6月19日16時)を中心に表示しています。
この発表で、0.25%だった政策金利は0%に引き下げられました。
政策金利の引き下げは市場予想と一致したものの、発表後のスイスフラン/円は円安で反応しています。
スイス国立銀行(SNB)の総裁は誰ですか?
スイス国立銀行(SNB)の総裁は、マルティン・シュレーゲル(Martin Schlegel)氏です。
2022年8月から副総裁を務め、2024年10月より総裁に就任しました。
【まとめ】スイス国立銀行(SNB)とは|政策金利発表日程や主な役割などをわかりやすく解説
スイス国立銀行(SNB)は1907年に設立されたスイスの中央銀行です。
物価の安定の基準として年率2%未満を採用しており、日本等と比べて範囲が狭い点が特徴です。
スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表を受けて為替レートが大きく動く場合があり、政策金利発表は市場の注目を集めます。
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