投機筋
投機筋とは、長期保有ではなく短期的な売買によって利益を狙う市場参加者を指します。
投機の概念は、資産の長期保有で価値上昇を期待する「投資」と対比され、値動きを利用して利益を狙う行為として金融市場で認識されてきました。
特に、為替市場や商品先物市場では、輸出入や生産といった実需取引とは異なり、短期的な利益を目的にポジションを取る投機筋が、市場変動を左右する要因となることがあります。
投機筋の特徴は、短期売買・レバレッジ取引・流動性を狙った仕掛けなどです。
大規模な売買が起きると、需給が変化し、価格急変やトレンド形成の要因となることがあります。
投機筋の売買が目立つと、特に為替や先物市場では投機筋のポジション動向として報じられ、相場参加者の心理に影響を与えることがあります。
関連用語に、経済活動の支払い・決済・商品売買など実態に基づく需要を目的とした取引を行う参加者を指す「実需筋」があります。