現物
現物とは、株式や金、原油といった商品など、実際に受け渡しが可能な資産そのものを指します。
また、自己資金でこれらの資産を購入・保有・売却する「現物取引」を意味する場合もあります。
信用取引や先物取引など、将来の受け渡しやレバレッジを伴う取引が広がる中で、これらと区別する概念として「現物」という言葉が定着しました。
現物取引では、投資家が自分の資金を使って資産を購入し、保有・売却を行います。
株式投資であれば資金以上の取引を行わないため、理論上は投資資金(元本)を上回る損失は出ないという点が特徴です。
株式などの一部の市場では、現物の売買動向が価格形成の基盤となるため、信用・先物・オプション市場との連動も強く、これらの取引を理解するうえで現物の動きが大きな手がかりとなります。
関連用語に、証券会社から資金や株を借りて行う「信用取引」、契約を対象とする「先物・オプション取引」があります。