制度信用取引
制度信用取引とは、証券取引所が定めたルールに基づき、一定の銘柄を対象に、証券会社から資金や株式を借りて取引を行う信用取引制度のことです。
制度信用取引は、株式市場の公正性と流動性を保つために整備された制度で、戦後の株式取引拡大に伴って発展してきました。
2000年代以降は個人投資家の参加増加を背景に、制度銘柄や取引条件が段階的に見直されてきました。
制度信用取引では、原則6か月以内の決済期限が設けられており、一部の取引では証券金融会社が証券会社を通じて株式や資金を貸し付ける「貸借取引」の仕組みが活用されています。
投資家は、委託保証金を証券会社に預け入れ、取引所が定める制度信用銘柄について信用買い・信用売りを行うことができます。
制度信用取引が拡大する局面では、株式市場の売買代金が増加し、相場の過熱感やリスク選好の高まりと連動する傾向がみられます。
