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TTS

TTSとは、銀行などの金融機関が顧客に提示する、円を売って外貨を買う際の為替レート(電信送金売りレート)です。

かつては国際送金に電信(テレグラフ)を使っていたことから、「Telegraphic Transfer(TT)」という表現が定着しました。

これをもとに、日本では為替取引の際に「TTS(売りレート)」「TTB(買いレート)」「TTM(仲値)」という用語が使われるようになりました。

TTSは金融機関が提示する「円を売って外貨を買う」際のレートであり、銀行側の調達コスト・為替リスク・手数料(スプレッド)を上乗せして設定されます。

輸出入取引・外貨預金・海外送金など実務的な海外取引を行う企業や個人にとって、TTSの水準はコスト・収益に直結します。

為替レートの変動が激しい時期には、金融機関はTTSの水準やスプレッドを柔軟に調整し、リスク管理や収益確保に対応します。

関連用語の「TTB」は顧客が外貨を売って円を買う際のレート、「TTM」はTTSとTTBの平均値として算出される中間的な参考レートのことです。


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