ダボス会議とは|目的・影響・注目すべきポイントをわかりやすく解説
ダボス会議とは、毎年1月に開催される国際会議です。
スイスのダボス(Davos)で開催されることからダボス会議と呼ばれています。
政府首脳やグローバル企業の経営陣、学者などさまざまな分野で活躍している人が集まり、経済やテクノロジー、社会問題など、幅広いテーマについて議論します。
本記事では、ダボス会議の目的や影響、注目するべきポイントなどを解説します。
ダボス会議とは
まずは、ダボス会議とは何かを解説します。
- ・ダボス会議の意味・目的
- ・ダボス会議の主な参加者
ダボス会議の意味・目的
ダボス会議とは、クラウス・シュワブ氏によって創設された世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が毎年1月に開催する国際会議です。
正式名称は「世界経済フォーラム年次総会(World Economic Forum Annual Meeting)」で、スイスのダボス(Davos)で開催されることからダボス会議と呼ばれています。
政府首脳やグローバル企業の経営陣、学者などさまざまな分野で活躍している人が集まり、課題の改善や解決方法についての意見交換をすることを目的としています。
会議では、経済やテクノロジー、社会問題など、幅広いテーマについて議論します。
公式な決定権や法的拘束力はなく、あくまでも意見交換の場ですが、国際的な連携や政策形成に影響を与える場として注目されており、会議やインタビューの内容が株式や為替などの相場に影響を及ぼすケースもあります。
2026年1月19日〜23日のダボス会議では「世界経済フォーラム年次総会2026」が行われる予定で、テーマは「対話の力」です。
ダボス会議の主な参加者
各国政府の首脳や閣僚、グローバル企業の経営陣、国際機関の代表者、学者、市民団体、メディア関係者など多岐にわたります。
日本からも首相や学者、企業の幹部などが参加します。
また、著名人や文化人が招かれる場合もあり、政治・経済・学術・社会など、多様な立場からさまざまなトピックについて議論します。
ダボス会議の特徴
ダボス会議にはどのような特徴があるのかを解説します。
- ・参加者の多様性
- ・テーマの広範さ
- ・ステークホルダー資本主義
- ・金融市場を動かす発言が出やすい
参加者の多様性
ダボス会議にはさまざまな分野の人が集まります。
各国の首脳や政府関係者以外にも、企業の経営陣、著名な大学教授やノーベル賞受賞者などの学者、IMFや世界銀行、OECDなどの国際機関の代表者、NGOや市民団体、学生の代表者、メディア関係者など、さまざまな属性の人が一堂に会し、テーマに関して意見交換を行います。
参加者は毎年変わりますが、大きな影響力を持ち、新たなアイデアを発信できる立場の人が招かれます。
テーマの広範さ
ダボス会議での議題は経済だけではありません。
気候変動、ESG(企業の持続可能性)、労働・ジェンダー問題、安全保障、エネルギーや食料の安定供給など、現在の社会が抱える問題や課題がテーマとして取り扱われます。
以下は過去3年におけるダボス会議のテーマです。
| 開催年 | テーマ |
| 2025年ダボス会議 | インテリジェント時代における連携 |
| 2024年ダボス会議 | 信頼の再構築へ |
| 2023年ダボス会議 | 分断の世界における協力の姿 |
幅広いジャンルがテーマとして取り上げられています。
ステークホルダー資本主義
ステークホルダー資本主義はダボス会議で重要視されている理念です。
ステークホルダー資本主義とは、株主だけの利益を追及するのではなく、株主、従業員、顧客、取引先、地域社会といった全ての利害関係者(Stakeholders)の利益を尊重する考え方です。
この考え方は、株主だけでなく企業が関わる全ての人々を重視する経営のあり方として、近年注目が高まっています。
2020年1月のダボス会議では「ステークホルダーがつくる、持続可能で結束した世界」をテーマとし、ステークホルダー資本主義の重要性を訴えています。
金融市場を動かす発言が出やすい
ダボス会議には各国の政府首脳や中央銀行の要人、グローバル企業の経営陣が参加するため、金利や為替、株式市場に影響を与える発言が出る場合もあります。
実際に、2014年1月に開催されたダボス会議では安倍晋三元首相がアベノミクスについて講演し、2023年1月に開催されたダボス会議では欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がインフレについて言及しました。
ダボス会議は公式な場ではなく対話の場であるため、公式記者会見や政策決定会合よりも本音が語られやすいです。
インフレや金融政策、経済動向、投資戦略、地政学リスクなどへの言及に注目すると、投資戦略のヒントを見つけられる可能性があります。
ダボス会議で注目すべきポイント
投資家がダボス会議で注目するべき主なポイントは、以下の3点です。
- ・中央銀行要人の発言
- ・金融市場のリスク要因(地政学・景気見通し)の議題
- ・世界的企業トップによる見通しや発言
中央銀行要人の発言
ダボス会議には中央銀行総裁など、各国の中央銀行要人が参加します。
ここでどのような発言をしたのかは、投資家にとって非常に重要な注目ポイントの1つです。
例えば、利上げや利下げの時期についての言及があれば、その内容に従って相場が動く可能性があります。
また、景気やインフレ、経済成長についての発言があれば、政府や中央銀行の要人が現在と将来の見通しをどのように捉えているのかを読み取れます。
ダボス会議は公式の会議ではないため、討論やインタビューなどで踏み込んだ発言が出やすい特徴があります。
特に、連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日本銀行、英国中央銀行(BOE)など主要国の中央銀行要人の発言内容次第では、相場に大きな影響を与える可能性があります。
金融市場のリスク要因(地政学・景気見通し)の議題
地政学や景気見通しについての議題も重要です。
地政学リスクとは、戦争や紛争などの影響によって、相場が大きく変動するリスクです。
地政学リスクが注目された場合、関連するコモディティや為替、銘柄が変動する可能性があります。
また、各国要人や企業経営者から将来的な景気についての発言があった場合、今後の景気がどのように動いていくのかを測る材料になります。
特に、各国の首脳、IMFやOECDの要人、中央銀行総裁、主要銀行のエコノミスト、経済学者、企業の代表が景気についてどのように見ているのかは重要です。
世界的企業トップによる見通しや発言
ダボス会議には世界的企業のCEOも参加します。
その中で、企業の戦略や投資方針、景気について語られることがあり、将来的な業績や株価に直結するヒントとして参考になることもあります。
特に、GAFAMなど世界的なテック企業、ゴールドマン・サックスなどのグローバルな金融機関のトップの発言は、相場に影響を与える場合があります。
グローバルに展開する大企業の経営者たちの発言は、現場感覚に基づいた経済・業界のリアルな温度感を知るための貴重なシグナルです。
ダボス会議に関するQ&A
ダボス会議に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・ダボス会議に日本企業は参加しますか?
- ・ダボス会議はいつ開催されますか?
- ・ダボス会議の問題点とは?
ダボス会議に日本企業は参加しますか?
ダボス会議には日本企業も参加しています。
2025年1月に開催されたダボス会議では、商船三井、電通グループなどが参加しました。
ダボス会議はいつ開催されますか?
基本的に、毎年1月にスイスのダボスで開催されます。
直近(2025年12月時点)では、2026年1月19日〜23日に「世界経済フォーラム年次総会2026」が行われる予定です。
ダボス会議の問題点とは?
ダボス会議の参加者は各国の政治家や富裕層、大企業の経営者がメインであり、一般市民の意見が反映されにくいため、「金持ちクラブ」と批判する声も出ています。
また、会議で話し合われた内容は実現性に乏しく、現実的ではないという意見もあります。
【まとめ】ダボス会議とは|目的・影響・問題点などをわかりやすく解説
ダボス会議は世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が毎年1月に開催する国際会議です。
正式名称は「世界経済フォーラム年次総会(World Economic Forum Annual Meeting)」で、スイスのダボス(Davos)で開催されることからダボス会議と呼ばれています。
ダボス会議には各国の政府首脳や中央銀行の要人、グローバル企業のトップも参加します。
議論やインタビューの中で企業の戦略や投資方針、景気について語ることもあり、相場の変動要因として注目されるケースもあります。
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